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14日の香港市場概況:ハンセン1.17%高と続伸、内外株高を好感

注目トピックス 外国株

週明け14日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比235.74ポイント(1.17%)高の20435.34ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が124.90ポイント(1.46%)高の8686.27ポイントとそろって続伸した。ハンセンは約2カ月ぶりの高値水準を回復する。売買代金は726億2700万香港ドルに増加した(11日の売買代金は632億7100万香港ドル)。

内外株高を好感。欧州の追加緩和や原油相場の持ち直しを好感し、先週末の欧米株が大きく上昇した流れを継いだ。先週公表された中国の経済指標が総じて悪化したにもかかわらず、この日の本土株が大幅続伸したことも追い風。今年2月の国内金融機関の人民元建て新規融資は7266億人民元にとどまり、市場予想の1兆2000億人民元を大きく下回った。1〜2月の固定資産投資は予想を上回ったものの、鉱工業生産や小売売上高は下振れている。

業種別では、本土系不動産株の上げが目立つ。万科企業(チャイナ・ヴァンカ:2202/HK)が10.0%高、華潤置地(1109/HK)が2.6%高、中国海外発展(688/HK)が1.7%高で引けている。今年1〜2月の全国不動産開発投資額(名目ベース)が中国全体で前年比3.0%増の9052億人民元(約15兆9600億円)となり、伸び率が昨年通年の1.0%から2.0ポイント加速したことなどが支援材料だ。万科企業に関しては、深セン市地鉄集団から、同市地下鉄の駅ビルプロジェクトを買収する方針を明らかにしたこともプラス材料。

深セン市地鉄集団は万科の主要株主となる見込みだ。400億〜600億人民元(約7020億〜1兆530億円)に上る買収代金について、主に新株を割り当てる形で支払うと説明している。万科企業を巡っては、宝能グループによる敵対的買収の懸念が強まっていた。

本土株動向の影響を受けやすい保険株、証券株も買われる。新華人寿保険(1336/HK)が3.1%高、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が2.7%高、華泰証券(HTSC:6886/HK)が2.4%高、海通証券(6837/HK)が2.3%高と値を上げた。それぞれ、本土株高に伴う運用益の拡大、手数料収入の増加などが期待されている。

【亜州IR】



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