概況からBRICsを知ろう〜インドSENSEX指数は反落、輸出の縮小継続が景気減速懸念を強めている
[16/06/17]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
【ブラジル】ボベスパ指数 49411.62 +1.02%
16日のブラジル株式市場は続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比496.88ポイント高(+1.02%)の49411.62で取引を終えた。48066.67まで下落した後、49411.62まで上昇し、高値引けとなった。
この日発表のブラジルの4月経済活動指数(GDPの先行指標)が予想を下回ったことから、景気後退の長期化懸念が強まり、ブラジル株の売りが先行した。NY原油先物の大幅続落も売り圧力になった。しかし、米連邦準備理事会(FRB)の早期追加利上げ観測後退を受けて、その後、徐々にブラジル株の買いが盛り返したとみられる。テメル大統領代行は疑惑を否定した。
【ロシア】MICEX指数 1869.78 -1.06%
16日のロシア株式市場は反落。主要指標のMICEX指数は、前日比19.97ポイント安(-1.06%)の1869.78で取引を終了した。1883.86から1853.36まで下落した。
英国のEU離脱懸念による世界経済不安の高まりから、ブレント原油先物が大幅続落し、欧州株も下落したことが、ロシア株の下押し圧力になった。なお、ロシアのサンクトペテルブルクでの国際経済フォーラムに、ユンケル欧州委員長を招待するかたちで、プーチン大統領との首脳会談が実現。EU側が対話路線に転換したことを印象づけたとの見方も。
【インド】SENSEX指数 26525.46 -0.75%
16日のインドSENSEX指数は反落。前日比200.88ポイント安(-0.75%)の26525.46、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同65.85ポイント安(-0.80%)の8140.75 で取引を終えた。
終始マイナス圏で推移し、終盤に下げ幅をやや縮小させた。本日のアジア市場の下落に加え、前日の上昇を受けた反動から利益確定売りが先行。国内では、輸出の縮小継続が景気減速懸念を強めている。5月の輸出は前年同月比0.76%減の221億7000万米ドルに低下し、18カ月連続で縮小した。
【中国本土】上海総合指数 2872.82 -0.50%
16日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比14.39ポイント安(-0.50%)の2872.82ポイントと3日ぶりに反落した。
中国経済の先行き不安が意識される。5月の金融統計が昨日引け後に公表され、 国内金融機関の人民元建て新規融資は9855億人民元(約15兆7680億円)に拡大し、市場予想(7500億人民元)を上回ったものの、マネーサプライM2は11.8%増と、予想(12.5%増)を下回った。より広範囲な流動性指標である社会融資総量も6599億人民元にとどまるなど(予想は1兆人民元)、金融情勢を巡る不透明感がくすぶってる。ベンチャー企業株で構成される深セン創業板指数が下げ幅を広げたことも(前日比1.29%安で終了)、中小型株を好む個人投資家のセンチメントを冷やした。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。深センと香港間の「相互乗り入れ」解禁の待感などが相場を下支えしている。
<CS>
16日のブラジル株式市場は続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比496.88ポイント高(+1.02%)の49411.62で取引を終えた。48066.67まで下落した後、49411.62まで上昇し、高値引けとなった。
この日発表のブラジルの4月経済活動指数(GDPの先行指標)が予想を下回ったことから、景気後退の長期化懸念が強まり、ブラジル株の売りが先行した。NY原油先物の大幅続落も売り圧力になった。しかし、米連邦準備理事会(FRB)の早期追加利上げ観測後退を受けて、その後、徐々にブラジル株の買いが盛り返したとみられる。テメル大統領代行は疑惑を否定した。
【ロシア】MICEX指数 1869.78 -1.06%
16日のロシア株式市場は反落。主要指標のMICEX指数は、前日比19.97ポイント安(-1.06%)の1869.78で取引を終了した。1883.86から1853.36まで下落した。
英国のEU離脱懸念による世界経済不安の高まりから、ブレント原油先物が大幅続落し、欧州株も下落したことが、ロシア株の下押し圧力になった。なお、ロシアのサンクトペテルブルクでの国際経済フォーラムに、ユンケル欧州委員長を招待するかたちで、プーチン大統領との首脳会談が実現。EU側が対話路線に転換したことを印象づけたとの見方も。
【インド】SENSEX指数 26525.46 -0.75%
16日のインドSENSEX指数は反落。前日比200.88ポイント安(-0.75%)の26525.46、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同65.85ポイント安(-0.80%)の8140.75 で取引を終えた。
終始マイナス圏で推移し、終盤に下げ幅をやや縮小させた。本日のアジア市場の下落に加え、前日の上昇を受けた反動から利益確定売りが先行。国内では、輸出の縮小継続が景気減速懸念を強めている。5月の輸出は前年同月比0.76%減の221億7000万米ドルに低下し、18カ月連続で縮小した。
【中国本土】上海総合指数 2872.82 -0.50%
16日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比14.39ポイント安(-0.50%)の2872.82ポイントと3日ぶりに反落した。
中国経済の先行き不安が意識される。5月の金融統計が昨日引け後に公表され、 国内金融機関の人民元建て新規融資は9855億人民元(約15兆7680億円)に拡大し、市場予想(7500億人民元)を上回ったものの、マネーサプライM2は11.8%増と、予想(12.5%増)を下回った。より広範囲な流動性指標である社会融資総量も6599億人民元にとどまるなど(予想は1兆人民元)、金融情勢を巡る不透明感がくすぶってる。ベンチャー企業株で構成される深セン創業板指数が下げ幅を広げたことも(前日比1.29%安で終了)、中小型株を好む個人投資家のセンチメントを冷やした。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。深センと香港間の「相互乗り入れ」解禁の待感などが相場を下支えしている。
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