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28日の香港市場概況:ハンセン0.2%安と反落、香港不動産セクターは逆行高

注目トピックス 外国株
28日の香港市場は小幅に値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比44.65ポイント(0.20%)安の22174.34ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が32.44ポイント(0.36%)安の9082.85ポイントとそろって4日ぶりに反落した。売買代金は628億8800万香港ドル(27日は661億9300万香港ドル)。

原油相場の低迷が逆風。昨夜のWTI原油先物は一時41.69ドルまで下げ、約3カ月ぶりの安値を付けた(前日比2.3%安の41.92ドルと続落で終了)。関連銘柄が下落し、全体相場の重しとなっている。ただ、大きく売り込む動きはみられない。緩和的な米金融政策がしばらく続くとの観測や、中国の政策期待などが相場を下支えした。

ハンセン指数の構成銘柄では、エネルギー関連株の下げが目立つ。石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が1.8%安、石油・化学大手の中国石油化工(サイノペック:386/HK)が1.7%安で引けた。米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD(151/HK)も4.3%安と急落。大手ブローカーの弱気見通しが嫌気された。市場競争の激化や製品需要の低迷、人民元相場の下落を業績悪化の要因に挙げている。時価総額上位の本土系金融株もさえない。

一方、香港の不動産セクターは逆行高。新鴻基地産発展(サンフンカイ・プロパティーズ:16/HK)が2.1%、九龍倉集団(ワーフ・ホールディングス:4/HK)が1.9%、恒隆地産(ハンルン・プロパティーズ:101/HK)が1.8%、新世界発展(ニュー・ワールド・ディベロップメント:17/HK)が1.6%ずつ値を上げている。香港は米金融政策に追随するため、米利上げペースが緩やかになるとの思惑が追い風だ。

中国発電セクターも物色される。華能国際電力(902/HK)が4.1%高、華潤電力HD(836/HK)が2.5%高と買い進まれた。本土上場の吉林電力(000875/SZ)が将来の売電料収入を証券化する計画を発表するなか、同業他社にも同様の動きが広がると連想されている。キャッシュフローを改善し、負債比率を引き下げると期待された。

【亜州IR】



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