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11日の中国本土市場概況:上海総合0.5%安と続落、金融株は逆行高

注目トピックス 外国株
11日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比16.11ポイント(0.53%)安の3002.64ポイントと続落した。上海A株指数も下落し、16.85ポイント(0.53%)安の3143.34ポイントで引けた。外貨建てB株相場も値下がり。上海B株指数は2.31ポイント(0.67%)安の344.53ポイント、深センB株指数は6.46ポイント(0.56%)安の1155.22ポイントで終了した。

指標発表前に買い手控え。あす(12日)集中して発表される7月の重要経済指標(鉱工業生産や小売売上高、固定資産投資など)が気がかり材料として意識された。深セン・香港間の「相互乗り入れ」(両株式市場の相互取引)が前倒しで導入されるとの観測で、指数は小高く推移する場面があったものの、引けにかけて失速している。

業種別では、石炭株や鉄鋼株がさえない。中国中煤能源(601898/SH)が2.7%安、新余鋼鉄(600782/SH)が2.4%安で引けた。直近では「供給サイド改革」の進展期待などで買いが目立っていたものの、この日は売りに押されている。非鉄関連株やセメント株なども下げた。不動産株も安い。緑地控股(600606/SH)が2.2%下落した。不動産引き締めの動きが警戒されている。中国国際金融有限公司(CICC)は10日、急速に拡大する住宅ローンについて、一部の都市で政策調整が実施される可能性を示唆した。

半面、金融セクターはしっかり。中信銀行(601998/SH)が3.0%高、中国人寿保険(601628/SH)が1.5%高、中信証券(600030/SH)が1.2%高と値を上げた。銀行株に関しては、2016年6月末時点の不良債権比率が3月末と同水準に落ち着き、不良債権の増加ペースが鈍化していると伝えられたことが買い安心感につながっている。

【亜州IR】



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