15日の香港市場概況:ハンセン0.7%高と4日続伸、中国金融セクターが相場けん引
[16/08/15]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
15日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比165.60ポイント(0.73%)高の22932.51ポイントと4日続伸し、本土企業株で構成されるH株指数が154.04ポイント(1.61%)高の9708.89ポイントと8日続伸した。終値ベースでハンセン指数は9カ月ぶりの高値水準を回復し、H株指数は7カ月半ぶりの高値圏に達している。売買代金は893億3700万香港ドルに拡大した(12日は790億6000万香港ドル)。
中国の政策期待が追い風。先週12日に公表された7月の重要経済指標が軒並み低調な内容だったことを受け、「景気減速を回避するため、中国当局は近く追加的な景気刺激策を打ち出す」との見方が広がっている。市場関係者の間では、8月中にも中国は預金準備率を引き下げる??との観測も流れた。
ハンセン指数の構成銘柄では、本土系の保険株が高い。保険事業で中国2位の中国平安保険(2318/HK)が3.8%、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が3.5%ずつ上昇した。本土系の銀行株や不動産株も上げが目立っている。ネットサービス最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)は1.8%高の191.10香港ドルと反発し、上場来高値を更新。時価総額は概算で2兆3030億香港ドル(約30兆311億円)に膨らんだ。テンセントは今週17日に中間業績を発表予定。香港メディアのまとめによると、証券ブローカー各社は純利益が前年同期比で28〜40%増加すると予測している。
H株証券セクターも軒並み高。海通証券(6837/HK)が4.9%、中信証券(6030/HK)が3.9%、華泰証券(HTSC:6886/HK)が3.0%、広発証券(1776/HK)が1.7%ずつ値を上げた。証券株に関しては、早ければ今週中にも、深セン・香港間の「相互乗り入れ」(両株式市場の相互取引)解禁スケジュールが発表される??と報じられたことも材料視されている。
他の個別株動向では、指数構成銘柄の入れ替えに絡む動きがみられる。ハンセン指数に採用が決まった瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)は3.8%高、H株指数に採用される株洲中車時代電気(3898/HK)は2.8%高としっかり。半面、ハンセン指数から除外される康師傅HD(ティンイー:322/HK)は3.2%安、H株指数から外れる中国建材(3323/HK)は0.3%高とさえない。
【亜州IR】
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