19日の香港市場概況:ハンセン0.4%安と反落、決算失望の売りが広がる
[16/08/19]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
19日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比85.94ポイント(0.37%)安の22937.22ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が48.52ポイント(0.50%)安の9606.17ポイントとそろって反落した。売買代金は758億2800万香港ドル(18日は930億2800万香港ドル)。
高値警戒感が意識される。ハンセン指数は今月上旬から上げ足を速め、約9カ月半ぶりの高値水準を更新していたため、利食い売りが出やすかった。昨夜の米株高や原油相場の上昇を好感し小高くスタートしたものの、程なくマイナスに転じている。上場企業の決算発表がピークを迎えるなか、さえない業績を報告した銘柄には売りが膨らんだ。
ハンセン指数の構成銘柄では、石炭最大手の中国神華能源(1088/HK)が4.3%安と3日続落した。同社は来週末に中間業績を発表する予定。すでに先週、速報ベースで2割減益を明らかにしているが、ここにきて業績動向を不安視する見方が強まった。不動産事業を中核とする太古A(スワイヤ・パシフィックA:19/HK)は4.0%安と続落。同社が18日昼、中間3割減益を発表したことが引き続き売り材料視された。パソコン世界最大手の聯想集団(レノボ・グループ:992/HK)は3.8%安と反落。18日は予想を上回る6割増益を材料に2.2%高と買われていた。香港大手行の東亜銀行(23/HK)は後場に下げる。昼に公表された4割減益を嫌気し、3.0%安で引けた(前場は0.90%高)。
このほか業績動向を材料にした動きがみられる。減益決算を公表した銘柄では、マカオ・カジノの永利澳門(ウィン・マカオ:1128/HK)が5.7%安、電力大手の中国電力国際発展(2380/HK)が4.8%安と下げが目立った。
一方、天然ガス事業の昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)は2.2%高と反発。コスト圧縮などで中間4%増益を確保したことが好感された。招商銀行(3968/HK)も決算内容が評価され1.0%高で引けている。
【亜州IR】
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