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29日の香港市場概況:ハンセン0.4%安と反落、米利上げ観測の高まりが逆風

注目トピックス 外国株

29日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比88.20ポイント(0.39%)安の22821.34ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が52.22ポイント(0.55%)安の9497.82ポイントとそろって反落した。売買代金は540億8500万香港ドルと低水準が続いている(26日は547億7400万香港ドル)。

米利上げ観測の高まりが逆風。イエレンFRB議長やフィッシャー副議長の発言を受けて、9月利上げの確率が上昇したとの見方が流れている。中国で金融緩和期待が後退したこともネガティブ。中国人民銀行(中央銀行)が先週、短期の資金供給に動いたことで、利下げを含む大胆な緩和策は打ち出されないとの観測が市場で広がった。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。中国景気の過度な先行き不安が薄らいでいる。今年1〜7月の工業企業利益は前年同期比6.9%増となり、増加率が1〜6月から0.7ポイント加速した。

ハンセン指数の構成銘柄では、香港系不動産株がさえない。信和置業(サイノランド:83/HK)が2.8%安、新鴻基地産発展(サンフンカイ・プロティーズ:16/HK)が1.8%安で引けた。米金利上昇が香港にも及ぶと不安視されている。マカオ・カジノ株も下げが目立つ。銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が3.8%安、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が2.4%安と売られた。

一方、業績動向を材料にした個別株の動きでは、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)が2.6%高と上昇。中間業績の2割増益と年間販売目標の上方修正が好感された。充電電池・自動車メーカーの比亜迪(BYD:1211/HK)も2.5%高と反発。中間期の利益が5倍増となったことに加え、1〜9月期の大幅増益見通しを明らかにしたことがポジティブ材料だ。



【亜州IR】




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