30日の香港市場概況:ハンセン0.9%高と反発、テンセントは上場来高値に面合わせ
[16/08/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
30日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比194.77ポイント(0.85%)高の23016.11ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が99.43ポイント(1.05%)高の9597.25ポイントとそろって反発した。売買代金は608億6200万香港ドル(29日は540億8500万香港ドル)。
内外の好材料で買われる。昨夜の米株市場は、米指標の改善で上昇した。内部的には、政策期待の高まりがプラス。国家発展改革委員会は7月から8月にかけて、インフラ建設プロジェクトの承認ペースを加速した。30日付の上海証券報によれば、年末にかけて、同承認ペースはさらに加速する可能性があるという。
ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・カジノの金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が3.5%高、本土大手行の交通銀行(3328/HK)が2.4%高、石炭最大手の中国神華能源(1088/HK)が2.3%高と上げが目立った。インターネットサービス最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)は1.7%高と3日続伸。今月22日につけた終値ベースの上場来高値(204.80香港ドル)と同値で取引を終えている。
上場企業の決算報告が終盤に入るなか、業績動向を材料にした動きも続く。増益決算を明らかにした銘柄では、建設機械メーカー中国大手の中国龍工HD(3339/HK)が5.0%、製薬会社の山東新華製薬(719/HK)が4.6%、建築材料大手の北京金隅(BBMG:2009/HK)が4.1%、鉄鋼メーカー中国大手の鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が3.3%ずつ上昇した。素材株や建機株については、インフラ建設プロジェクトの増加による業績拡大の思惑もある。
一方、減益を強いられた銘柄では、配電設備メーカーの博耳電力HD(ブール・パワー・ホールディングス:1685/HK)が15.8%安、空運大手の中国南方航空(1055/HK)が6.3%安、即席めん・飲料大手の康師傅HD(ティンイー:322/HK)が5.8%安と急落した。
【亜州IR】
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