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中国・大連万達集団、映画事業でソニーと提携か

注目トピックス 外国株


不動産系民営コングロマリットの大連万達集団が近く、力を入れる映画事業でソニー<6758>と業務提携関係を結ぶもようだ。資金調達やプロモーションなどの面で、提携関係を構築する方針。また、ソニーの映画部門が配給する一部の映画作品に対し、万達集団が最大10%を出資する計画もあるという。外電が22日、消息筋情報として伝えた。

ソニー傘下の米ソニー・ピクチャーズ・エンタテイメントは、「スパイダーマン」シリーズなど世界的な人気作品の配給権を持つ。中国最大の映画館チェーンを擁する万達集団との提携を通じ、ソニーは中国映画市場への食い込みを図る考えだ。

一方の万達集団は近年、映画事業への投資を拡大している。2012年に映画館チェーンの米AMCエンターテイメント・ホールディングスを買収したのを皮切りに、今年に入ってからは、映画製作会社の米レジェンダリー・エンターテインメント、映画館チェーンの米カーマイク・シネマズと英オデオン・アンド・USIシネマズの買収を相次いで決めた。

米カーマイクと英オデオンの買収は、AMCエンターテイメントを通じて行う。買収が成立すれば、AMCエンターテイメントのスクリーン数は7000を超え、世界最大手へと浮上する見通し。これにより万達集団は、米国、中国、欧州の3大映画市場で、いずれもトップシェアを握る形となる。

著名実業家の王健林氏が率いる万達集団は、ショッピングセンターの「万達広場」や高級ホテル、百貨店、映画館、カラオケ店などのチェーンを保有・運営。不動産事業を基盤とし、傘下に商業不動産で国内最大手の大連万達商業地産(3699/HK)などを擁する。また、傘下の万達院線(002739/SZ)を通じ、中国国内で映画館チェーンを展開。15年の興行収入は59億6601万人民元で、市場シェア13.59%を占める最大手だ。傘下の映画館は240カ所、スクリーン数は2133に達している。


【亜州IR】




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