27日の香港市場概況:ハンセン1.1%高と3日ぶり反発、中国銀行セクターが相場けん引
[16/09/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
27日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比253.98ポイント(1.09%)高の23571.90ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が117.21ポイント(1.22%)高の9746.56ポイントとそろって3日ぶりに反発した。売買代金は647億2200万香港ドル(26日は645億5000万香港ドル)。
押し目買いが優勢。ハンセン指数は昨日まで大幅続落し、約2週ぶりの安値を付けていたため、値ごろ感が注目された。取引時間中に放映された米大統領候補2氏の第一回テレビ討論会で、民主党候補のヒラリー・クリントン前国務長官が優勢だったこともプラス。米政策の先行き不安がいったん後退した。新興国経済にとってポジティブとみられている。対立する共和党候補のドナルド・トランプ氏は、極端に保護主義的な主張を繰り返す立場。昨夜の欧米株安を嫌気して売られる場面がみられたものの、指数は中盤以降に買いの勢いが増した。
H株銀行セクターが相場をけん引。中国工商銀行(1398/HK)が2.5%高、中国農業銀行(1288/HK)が2.4%高、中国銀行(3988/HK)が2.0%高、交通銀行(3328/HK)が1.7%高、中国建設銀行(939/HK)が1.2%高で引けた。
本土系不動産セクターの一角も物色される。華潤置地(1109/HK)が2.0%高、万科企業(2202/HK)が1.9%高、保利置業集団(119/HK)が1.2%高と上昇した。不動産価格の上昇基調が続いていることを改めて評価。不動産引き締めの動きに関しては、「当局は過度な規制を導入しない」との見方が一部で浮上している。
中国の自動車セクターもしっかり。吉利汽車HD(175/HK)が3.7%高、広州汽車集団(2238/HK)が1.8%高、東風汽車集団(489/HK)が1.7%高、華晨中国汽車HD(ブリリアンス・チャイナ:1114/HK)が1.6%高で引けた。
マカオのカジノセクターも高い。金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が3.1%、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が1.6%ずつ値を上げた。
【亜州IR】
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