28日の香港市場概況:ハンセン0.8%安と4日続落、減益決算の銘柄さえない
[16/10/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
28日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比177.54ポイント(0.77%)安の22954.81ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が93.59ポイント(0.97%)安の9515.32ポイントとそろって4日続落した。売買代金は683億4200万香港ドル(27日は587億4400万香港ドル)。
人民元安の進行が警戒される。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、人民元レートの対米ドル基準値を2010年9月8日以来の元安水準に設定した。上海外国為替市場でも、約6年1カ月ぶりの元安水準で推移している。四半期業績の発表がピークを迎える中、大手銀行など主要企業の業績報告が集中することも気がかり材料として意識された。米金利の上昇もネガティブ。香港は米金融政策の影響を受けやすいため、域内の金利上昇も不安視された。
ハンセン指数の構成銘柄では、発電大手の華潤電力HD(836/HK)が3.4%安、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が2.6%安、金融業で香港大手の東亜銀行(23/HK)が2.1%安と下げが目立った。中国人寿保険に関しては、1〜9月期の6割減益が売り材料視されている。香港系の不動産各社も下落した。
本土系不動産セクターの一角もさえない。雅居楽集団HD(アジャイル・グループ・ホールディングス:3383/HK)が1.4%安、華潤置地(1109/HK)が1.3%安、北京北辰実業(588/HK)が1.1%安で引けた。北京北辰実業に関しては、1〜9月期決算の2割減益も嫌気されている。
1〜9月決算を報告した他の個別株動向では、赤字転落した大唐国際発電(991/HK)が2.4%安。2%減益の安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が2.1%下げた。
【亜州IR】
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