4日の香港市場概況:ハンセン0.2%安と3日続落、H株指数は小反発
[16/11/04]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
4日の香港市場はまちまち。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比40.89ポイント(0.18%)安の22642.62ポイントと3日続落する半面、本土企業株で構成されるH株指数は9.50ポイント(0.10%)高の9491.51ポイントと3日ぶりに反発した。売買代金は509億5300万香港ドル(3日は548億7700万香港ドル)。
様子見ムードが漂うなかで方向感を欠く展開。米金融政策に大きな影響を与える10月の米雇用統計は、今夜(日本時間午後9時半ごろ)発表される予定。雇用情勢の改善が続いた場合、年内利上げの確率が高まることとなる。香港の金融政策は米国に追随するため、結果を見極めたいとするスタンスが強まった。
ハンセン指数の構成銘柄では、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が1.8%安、不動産投資信託の領匯房地産投資信託基金(リンク・リート:823/HK)が1.2%安、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が1.1%安と下げが目立った。インターネットサービス中国最大手、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)は1.0%安の200.00香港ドルと3日続落。約2カ月ぶりの安値水準を切り下げた。ザラバでは、節目の200香港ドルを割り込んでいる(安値は199.50香港ドル)。
一方、ゼネコン各社はしっかり。中国鉄建(1186/HK)が2.7%高、中国中鉄(390/HK)が1.9%高、中国交通建設(1800/HK)が1.1%高ずつ上昇した。海外の大型受注が改めて材料視される。中国鉄建は1日引け後、中国中鉄、中国交通建設と組成したコンソーシアム(企業連合)を通じ、マレーシア南部鉄道の電化・複線化工事を受注したことを明らかにした。中国政府はマレーシアに対し、鉄道整備プロジェクト推進資金として550億リンギット(約1兆4000億円)を低利貸与する。素材関連株も物色され、セメントの安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が2.3%高、鉄鋼の鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が1.3%高で引けた。
【亜州IR】
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