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14日の香港市場概況:ハンセン0.2%安と反落、不動産セクターは高い

注目トピックス 外国株
14日の香港市場はまちまち。主要51銘柄で構成されるハンセン指数が前日比55.72ポイント(0.19%)安の29166.38ポイントと反落する一方、本土企業株で構成されるH株指数は11.94ポイント(0.10%)高の11531.73ポイントと続伸した。売買代金は1064億6200万香港ドルとなっている(13日は1067億5700万香港ドル)。

本土株安が逆風。金融引き締めの警戒感が強まるなか、上海総合指数は下げ幅を徐々に広げて前場を終えた。中国人民銀行(中央銀行)は14日、中期流動性ファシリティ(MLF)とリバースレポ取引を通じ資金供給したが、金利はそれぞれ引き上げている。中国指標の低迷もマイナス。取引時間中に公表された今年11月の小売売上高は、増加率が10月実績を上回ったものの、市場予想にはとどかなかった。同時に発表された同月の鉱工業生産額などは、前月から伸びがやや鈍化している。昨夜の米株高や本土マネーの流入などを好感して小高くスタートしたものの、指数は中盤から下げに転じた(H株指数も一時マイナス)。

ハンセン指数の構成銘柄では、ハイテク関連株の下げが目立つ。光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が4.1%安、小型電子部品メーカーの瑞声科技HD(AACテクノロジーズ:2018/HK)が3.4%安で引けた。

香港拠点の銀行株もさえない。中銀香港(BOCホンコン:2388/HK)が2.0%安、恒生銀行(ハンセン銀行:11/HK)が1.1%安と下落した。金融大手グループのHSBC(5/HK)も買い先行後に売られ、0.5%安で引けている。域内金利上昇による利ザヤ改善を意識して朝方買われたものの、程なくマイナス圏に沈んだ。米利上げに追随し香港の中央銀行に相当する香港金融管理局(HKMA)も14日、政策金利の翌日物基準金利を引き上げたものの、市中銀行は当面、現行の融資金利水準を維持するとの観測が流れている。

半面、中国の不動産セクターはしっかり。碧桂園HD(2007/HK)が4.2%、広州富力地産(2777/HK)が4.0%、万科企業(チャイナ・ヴァンカ:2202/HK)と雅居楽集団HD(3383/HK)がそろって3.2%、華潤置地(チャイナ・リソーシズ・ランド:1109/HK)が2.8%ずつ上昇している。また、香港系の不動産株も堅調だった。

本土市場は反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.32%安の3292.44ポイントで前場の取引を終えた。保険株が下げを主導。消費関連株、自動車株、空運株、石油関連株なども売られた。

【亜州IR】



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