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7日の中国本土市場概況:上海総合1.8%安で続落、銀行セクターが下げ主導

注目トピックス 外国株
7日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比61.39ポイント(1.82%)安の3309.26ポイントと続落した。昨年末以来の安値水準に落ち込み、今年の上昇幅をほぼ吐き出している。上海A株指数も下落し、64.44ポイント(1.83%)安の3466.13ポイントで取引を終えた。

金融面での監督管理強化に対する懸念が再燃する。中国人民銀行(中央銀行)は6日、2日間にわたる年次工作会議の終了後に内容を報告し、金融リスクを抑制する方針を改めて表明した。2018年の優先項目リストでは、「金融の安定」が例年より上位にランク付けられている。「影の銀行(シャドーバンキング)」や「不動産向け融資」に対する引き締めが強化されると警戒された。金融理財商品(高利回り金融商品)の投資リスクもくすぶる状況。中国経営報は6日午後、「『中信・海航地産貸款集合資金信託計画2期』は債務不履行(デフォルト)を余儀なくされる見通し」などと報じている(同社はデフォルトを否定)。海航集団(HNAグループ)の流動性低下が懸念された。また先週末には、「中国の一部商業銀行が不動産デベロッパーに対し、融資の引き締めに動いているもよう」と伝えられている。6日の急落を受けて指数はプラス圏でスタートしたものの、戻り待ちの売りで中盤からマイナスに転じた。

時価総額上位の銀行株が下げを主導。中国工商銀行(601398/SH)が5.8%安、中国農業銀行(601288/SH)が5.3%安と値を下げた。不動産株も下げが目立つ。保利地産(600048/SH)が9.4%安、金地集団(600383/SH)が8.8%安で引けた。そのほか、鉄鋼や非鉄の素材株、空運株、消費関連株、保険株、証券株なども売られている。

外貨建てB株の相場は続落。上海B株指数が1.17ポイント(0.36%)安の326.67ポイント、深センB株指数が1.81ポイント(0.16%)安の1142.95ポイントで終了した。

【亜州IR】





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