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27日の中国本土市場概況:上海総合1.1%高で5日ぶり反発、ITハイテク関連に買い

注目トピックス 外国株
27日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比32.93ポイント(1.05%)高の3166.65ポイントと5日ぶりに反発した。上海A株指数も上昇し、34.49ポイント(1.05%)高の3316.41ポイントで取引を終えている。また、ベンチャー企業株で構成される深セン創業板指数は3.6%高と続伸した。

買い安心感が広がる流れ。米中の貿易摩擦を巡り、水面下での交渉がスタートしていると伝わるなか、両国の歩み寄りが期待された。人民元高の進行もプラス材料。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、人民元レートの対米ドル基準値を約2年7カ月ぶりの元高水準に設定した。

業種別では、ITハイテク関連の上げが目立つ。半導体装置メーカーの吉林華微電子(600360/SH)が連日でストップ高し、金融機関向けソフト開発会社の恒生電子(600570/SH)もストップ高。スーパーコンピュータ大手の曙光信息産業(中科曙光:603019/SH)は6.6%上昇している。元高メリットのある空運株と紙・パルプ株もしっかり。中国国際航空(601111/SH)が3.5%高、宜賓紙業(600793/SH)が3.3%高で引けた。空運各社はドル建て債務の比率が高いため、債務の実質目減りが期待されている。紙製品各社に関しては、輸入原料のコストが低減できるとみられた。自動車株や不動産株、インフラ関連株、バイオ医薬関連株、証券株、資源・素材株、消費関連株なども高い。

外貨建てB株の相場も値上がり。上海B株指数が3.21ポイント(1.00%)高の324.67ポイント、深センB株指数が8.61ポイント(0.76%)高の1144.14ポイントで終了した。

【亜州IR】




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