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9日の中国本土市場概況:上海総合1.8%高で反発、医薬・ハイテク株が急伸

注目トピックス 外国株
9日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比50.31ポイント(1.83%)高の2794.38ポイントと反発した。上海A株指数も上昇し、52.73ポイント(1.83%)高の2926.48ポイントで取引を終えている。

政策期待が強まる流れ。中国河北省の秦皇島市では、非公式の重要会議「北戴河会議」(共産党の最高指導部や長老らが毎年夏に集まり、今後の政策や党人事を話し合う)が始まったとされる。市場関係者の間からは、何らかの景気刺激対策が打ち出されるとの観測が聞かれた。米中貿易戦争の警戒感がくすぶるなか、指数は安くスタートしたものの、程なくプラスに転じている。

業種別では、医薬やハイテク関連が高い。CRO(医薬品開発業務受託)中国最大手の薬明康徳(603259/SH)が9.2%、ジェネリック医薬品メーカー大手の江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が7.0%、スーパーコンピュータ大手の曙光信息産業(中科曙光:603019/SH)が8.1%、システム開発の用友網絡(600588/SH)が7.7%ずつ上昇する。また、光ケーブルや通信機器など第5世代(5G)ネットワーク関連では、江蘇亨通光電(600487/SH)が6.0%高、烽火通信科技(600498/SH)が4.9%高、深セン上場の中興通訊(ZTE:000063/SZ)がストップ高で引けた。

ハイテク関連に関しては、国家科技教育領導小組を改組した「国家科技領導小組(国家ハイテクリーダーチーム」の設立などが刺激材料。李克強首相が組長を務める。科学技術発展のため、重大政策の研究審査、国家プロジェクトに関する討論や審議、各部門間の協調などを取り仕切る。さらに5G関連については、「商用化に向けた準備が進ちょくしている」と伝えられた。このほか消費関連株や不動産株、自動車株、運輸株、インフラ関連株、非鉄株、金融株などが幅広く買われている。

外貨建てB株の相場も値上がり。上海B株指数が4.00ポイント(1.40%)高の288.55ポイント、深センB株指数が12.57ポイント(1.24%)高の1028.75ポイントで終了した。



【亜州IR】



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