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23日の香港市場概況:ハンセン0.5%安で5日ぶり反落、瑞声科技が4.2%下落

注目トピックス 外国株
23日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比137.12ポイント(0.49%)安の27790.46ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が35.57ポイント(0.33%)安の10814.60ポイントとそろって5日ぶりに反落した。売買代金は839億6700万香港ドルに縮小している(22日の売買代金は1004億3200万香港ドル)。

資金流出の警戒感がくすぶる流れ。香港ドルの対米ドル相場では、許容変動幅(7.75〜7.85香港ドル)下限近くで推移した。米中通商協議も気がかり。米中貿易問題を巡っては、22〜23日にかけて、ワシントンで事務レベル協議が開催されている。また、中国の知的財産権侵害に対抗する米国の制裁関税第2弾(中国からの輸入品160億米ドル相当に25%の追加関税)は、日本時間午後1時1分に発動された。中国も同様の対抗措置を打ち出している。好業績銘柄などの物色で買いが先行したものの、上値は重く、指数は程なくしてマイナスに転じた。ハンセン指数は前日までの戻りピッチが急なこともあり、利食い売り圧力も意識されている。

ハンセン指数の構成銘柄では、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(2018/HK)が4.2%安、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)が3.3%安、政府系港湾大手の招商局港口HD(144/HK)が2.4%安と下げが目立った。瑞声科技は22日昼、予想外の減益決算を報告。後場の取引直後に10%超下落したが、徐々に買い戻しが入り1.3%高と続伸で引けていた。そのほか時価総額上位の銀行株、通信・ネット株、香港系不動産株なども売られている。

中国の自動車セクターもさえない。長城汽車(2333/HK)が3.3%安、比亜迪(BYD:1211/HK)が3.2%安、華晨中国汽車HD(1114/HK)が2.7%安、東風汽車集団(489/HK)が1.8%安、広州汽車集団(2238/HK)が1.5%安で引けた。

半面、医薬セクターはしっかり。薬明生物技術(2269/HK)が5.5%高、中国生物製薬(1177/HK)が4.9%高、石薬集団(1093/HK)が3.4%高、四環医薬HD集団(460/HK)が2.3%高と値上がりした。バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬に関しては、22日昼に発表した中間2割増益が改めて評価されている。

他の個別株動向では、自動車取引サイト運営・オートリースの易キン集団(イーシン・グループ:2858/HK)が8.2%高と急伸した。同社の中間決算では、純損失が前年同期から大幅に縮小(60億9937万人民元→1億5948万人民元)。業績の好転期待が強まった。このほか、昼に決算発表した政府系大手デベロッパーの中国海外発展(688/HK)は、後場から上昇し1.2%高で終了。同社の業績は7%増益となり、市場予想を上回った。

本土市場は反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.37%高の2724.62ポイントで取引を終えた。ハイテクと医薬関連株が高い。不動産株や消費関連株、発電株、自動車株、金融株、ゼネコンや建機のインフラ関連株なども買われている。


【亜州IR】




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