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27日の中国本土市場概況:上海総合0.5%安で反落、ハイテク関連に売り

注目トピックス 外国株
27日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比15.04ポイント(0.54%)安の2791.77ポイントと反落した。上海A株指数も下落し、15.80ポイント(0.54%)安の2923.73ポイントで取引を終えている。

通貨安の動きが警戒される。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、人民元レートの対米ドル基準値を約1カ月ぶりの元安水準に設定した。米利上げに伴った米ドル高が進むなか、人民元の先安が不安視されている。もっとも、政策期待が根強く、大きく売り込む動きはみられない。中国政府は景気下支えのため、内需の刺激に力を入れている。輸入関税の引き下げが正式決定されたことを受け、企業コストの削減、消費需要の喚起なども見込まれた。戻り待ちの売り圧力も意識される。26日の上海総合指数は反発し、終値ベースで約2カ月ぶりに心理的節目の2800ポイント台を回復していた。

業種別では、ハイテクが安い。インターネット・セキュリティーの三六零安全科技(601360/SH)が5.9%、光ファイバー・ケーブルメーカーの長飛光繊光纜(601869/SH)が4.2%、スーパーコンピュータ大手の曙光信息産業(中科曙光:603019/SH)が3.1%ずつ下落した。空運株や紙・パルプ株、不動産株、自動車株、金融株などもさえない。

半面、発電株、医薬株、エネルギー株の一角は買われている。インフラ投資の拡大期待が強まるなか、ゼネコン株も物色された。

一方、外貨建てB株の相場は値下がり。上海B株指数が0.02ポイント(0.01%)安の288.71ポイント、深センB株指数が5.88ポイント(0.60%)安の969.02ポイントで終了した。

【亜州IR】



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