26日の香港市場概況:ハンセン0.7%安で5日ぶり反落、業績悪化で瑞声科技14%安
[19/02/26]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
26日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比187.24ポイント(0.65%)安の28772.06ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が87.08ポイント(0.75%)安の11543.95ポイントとそろって5日ぶりに反落した。売買代金は1334億9900万香港ドルとなっている(25日は1687億5500万香港ドル)。
戻り待ちの売りにおされる流れ。ハンセン指数は25日までの4日続伸で、約8カ月ぶりの高値水準を回復していた。米中協議の進展に関しての期待感は根強いものの、いったんの材料出尽くが意識されている。トランプ米大統領は24日、中国製品に対する関税引き上げ期限(3月1日)の延期を表明。また大統領は25日にも、「(通商合意に)近づいている」と強調した。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の開幕を来週の3月5日に控え、中国の景気テコ入れ策に対する期待感が強まっている。
ハンセン指数の構成銘柄では、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が14.0%安と急落。2019年第1四半期(1〜3月)業績の65〜75%減益予想が嫌気された。そのほか、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が5.4%安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が3.0%安と下げが目立っている。
業種別では、証券が安い。華泰証券(6886/HK)が5.9%、中国銀河証券(6881/HK)が5.1%、海通証券(6837/HK)が4.1%、中信証券(6030/HK)が4.0%、広発証券(1776/HK)が1.7%ずつ下落した。
不動産セクターもさえない。中国恒大集団(3333/HK)が3.0%安、広州富力地産(2777/HK)が2.0%安、中国金茂HD(817/HK)と雅居楽集団HD(3383/HK)がそろって1.7%安、碧桂園HD(2007/HK)が1.5%安で引けた。
半面、ゼネコンやプラント建設、エンジニアリングなどインフラ関連セクターはしっかり。中国建築国際集団(3311/HK)が3.7%高、中国中鉄(390/HK)が2.7%高、中国交通建設(1800/HK)が1.3%高、中リョ国際工程(2068/HK)が9.1%高、中国冶金科工(1618/HK)が3.1%高と値を上げている。現地メディアは26日、「国家発展改革委員会の固定資産投資に関する報告書を支援材料に、2019年のインフラ建設投資は安定的に推移する見通し」などと報じた。これより先、国営の中国鉄路総公司は、「鉄道債の発行枠を3000億人民元(約4兆9500億円)に拡大する」とも伝えられている。前年の2400億人民元を25%上回る規模だ。
一方、本土市場は3日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.67%安の2941.52ポイントで取引を終えた。銀行・保険株が安い。消費関連株、自動車株、不動産株、ハイテク株の一角なども売られた。半面、インフラ関連株、医薬品株は買われている。
【亜州IR】
<FA>
戻り待ちの売りにおされる流れ。ハンセン指数は25日までの4日続伸で、約8カ月ぶりの高値水準を回復していた。米中協議の進展に関しての期待感は根強いものの、いったんの材料出尽くが意識されている。トランプ米大統領は24日、中国製品に対する関税引き上げ期限(3月1日)の延期を表明。また大統領は25日にも、「(通商合意に)近づいている」と強調した。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の開幕を来週の3月5日に控え、中国の景気テコ入れ策に対する期待感が強まっている。
ハンセン指数の構成銘柄では、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が14.0%安と急落。2019年第1四半期(1〜3月)業績の65〜75%減益予想が嫌気された。そのほか、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が5.4%安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が3.0%安と下げが目立っている。
業種別では、証券が安い。華泰証券(6886/HK)が5.9%、中国銀河証券(6881/HK)が5.1%、海通証券(6837/HK)が4.1%、中信証券(6030/HK)が4.0%、広発証券(1776/HK)が1.7%ずつ下落した。
不動産セクターもさえない。中国恒大集団(3333/HK)が3.0%安、広州富力地産(2777/HK)が2.0%安、中国金茂HD(817/HK)と雅居楽集団HD(3383/HK)がそろって1.7%安、碧桂園HD(2007/HK)が1.5%安で引けた。
半面、ゼネコンやプラント建設、エンジニアリングなどインフラ関連セクターはしっかり。中国建築国際集団(3311/HK)が3.7%高、中国中鉄(390/HK)が2.7%高、中国交通建設(1800/HK)が1.3%高、中リョ国際工程(2068/HK)が9.1%高、中国冶金科工(1618/HK)が3.1%高と値を上げている。現地メディアは26日、「国家発展改革委員会の固定資産投資に関する報告書を支援材料に、2019年のインフラ建設投資は安定的に推移する見通し」などと報じた。これより先、国営の中国鉄路総公司は、「鉄道債の発行枠を3000億人民元(約4兆9500億円)に拡大する」とも伝えられている。前年の2400億人民元を25%上回る規模だ。
一方、本土市場は3日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.67%安の2941.52ポイントで取引を終えた。銀行・保険株が安い。消費関連株、自動車株、不動産株、ハイテク株の一角なども売られた。半面、インフラ関連株、医薬品株は買われている。
【亜州IR】
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