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5日の中国本土市場概況:上海総合0.9%高で3日続伸、全人代開幕で期待先行

注目トピックス 外国株
5日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比26.67ポイント(0.88%)高の3054.25ポイントと3日続伸した。約9カ月ぶりの高値水準に回復している。上海A株指数も上昇し、27.88ポイント(0.88%)高の3198.78ポイントで取引を終えた。

中国の政策に対する期待感が広がる流れ。年一度の重要会議、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)は5日開幕した。15日までの期間中に合計13回の記者会見が行われる予定となっているだけに、政策動向が注目される状況だ。李克強首相が全人代の冒頭で読み上げた「政府活動報告」では、2019年の国内総生産(GDP)成長率目標を「6.0〜6.5%」に設定。18年の「6.5%前後」から引き下げられた。製造業を対象に増値税(付加価値税)の引き下げ方針も示されている。

業種別では、インフラ関連の上げが目立つ。エンジニアリングの中国冶金科工(601618/SH)が4.8%高、発電設備の中国電建(601669/SH)が2.4%高、ゼネコンの中国交通建設(601800/SH)が1.4%高で引けた。医薬品株もしっかり。天津市の大手医薬品メーカー、天士力医薬集団(600535/SH)が7.9%上昇した。政府活動報告では、医療保険の政府補助増額、国民医療費負担の軽減などにも言及されている。保険株、不動産株、消費関連株の一角も値上がりした。

ハイテク株の物色も続く。通信機器メーカーの東方通信(600776/SH)とスーパーコンピュータ世界大手の曙光信息産業(中科曙光:603019/SH)がそろってストップ高。半導体回路(IC)設計の上海書爾半導体(603501/SH)もストップ高近くまで買い進まれた。政府活動報告では、次世代ITやハイエンド設備など新興産業の育成方針も打ち出されている。

外貨建てB株の相場も値上がり。上海B株指数が4.41ポイント(1.45%)高の309.30ポイント、深センB株指数が8.53ポイント(0.85%)高の1016.99ポイントで終了した。

【亜州IR】




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