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14日の香港市場概況:ハンセン0.2%高で反発、決算上振れで聯通3.3%上昇

注目トピックス 外国株
14日の香港市場は小幅に値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比43.94ポイント(0.15%)高の28851.39ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が41.45ポイント(0.36%)高の11447.27ポイントとそろって反発した。売買代金は960億5100万香港ドルとなっている(13日は979億1300万香港ドル)。

外部環境の改善が意識される流れ。昨夜の米株株や原油相場の上昇が追い風だ。原油相場に関しては、昨夜のWTI原油先物が2.4%高と続伸し、約4カ月ぶりの高値を付けている(時間外取引でも上昇して推移)。香港で主要企業の決算報告が進むなか、好業績が明らかにされていることも好感された。ただ、上値は限定的。本土株の下げ幅拡大をにらみながら、香港の各指数はマイナス圏に転じる場面もみられた。本土市場では、「年初からの上げが目立っていた銘柄群の一角に、企業幹部や大株主が利益確定売りを出している」との見方が広がっている。また、中国メディアは、「中国証券業協会は各証券会社に対し、『場外配資』(市場外での信用取引融資行為)のリスク抑制を徹底するよう求めた」と報道。場外配資は株価が乱高下した「2015年バブル」に通じるものがあるとして、当局は投機行為の取り締まりを一段と強化するとの見方が浮上した。

なお、取引時間中に公表された今年1〜2月の中国経済指標は強弱まちまち。鉱工業生産額は下振れたものの、都市部の固定資産投資や小売売上高は予想に一致し、不動産開発投資は伸びが加速した。

ハンセン指数の構成銘柄では、石油生産大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.8%高、通信キャリア大手の中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)が3.3%高、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が3.2%高、紙製サニタリー用品最大手の恒安国際集団(1044/HK)が2.4%高と上げが目立った。聯通に関しては、18年通期決算で純利益が市場予想を上回り(前年比458%増益)、期末配当も前年実績から増額されたことが材料視されている。

業種別では、空運が高い。中国東方航空(670/HK)が4.5%、中国国際航空(753/HK)が3.8%、中国南方航空(1055/HK)が3.3%ずつ上昇した。中国南方航空は13日引け後、今年2月の営業実績を発表し、旅客数が前年同月比で10.6%増加したと報告している。

半面、中国の自動車セクターは安い。東風汽車集団(489/HK)が4.6%、華晨中国汽車HD(1114/HK)が4.0%、北京汽車(1958/HK)が3.4%、広州汽車集団(2238/HK)が2.9%、長城汽車(2333/HK)が2.0%、吉利汽車HD(175/HK)が1.9%ずつ値を下げた。

一方、本土市場は続落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.20%安の2990.69ポイントで取引を終えた。ハイテク株が安い。証券株、不動産株、インフラ関連株、自動車株、医薬品株、発電株なども売られている。半面、空運株は高い。食品・飲料株、エネルギー株、銀行・保険株の一角も物色された。

【亜州IR】



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