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28日の香港市場概況:ハンセン0.3%安で3日ぶり反落、米中首脳会談前に買い手控え

注目トピックス 外国株
28日の香港市場は小幅に値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比78.80ポイント(0.28%)安の28542.62ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が15.28ポイント(0.14%)安の10881.85ポイントとそろって3日ぶりに反落した。売買代金は717億8300万香港ドルと低水準が続いている(27日は784億3100万香港ドル)。

買い手控えムードが広まる流れ。29日の米中首脳会談を前に、結果を見極めたいとするスタンスが強まっている。米中協議を巡っては、中国商務部の報道官が27日、「中国の華為技術(ファーウェイ)に課されている制裁措置について、米国は直ちに撤回する必要がある」と発言した。ただ、米側が撤回に合意する可能性は低いとの見方もあり、両国の歩み寄りが課題となっている。また、米国家経済会議(NEC)のラリー・クドロー委員長は27日、FOXニュースのインタビューに答え、29日の米中首脳会談を前に(一部メディアが報じたような貿易戦争「休戦」の)初期合意は存在しないと述べた。

ハンセン指数の構成銘柄では、米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD(151/HK)とブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)がそろって3.2%安、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が2.1%安と下げが目立った。

業種別では、5G関連がさえない。通信設備の京信通信系統HD(2342/HK)が2.8%安、中興通訊(ZTE:763/HK)が2.4%安、通信インフラ工事の中国通信服務(552/HK)が2.9%安、基地局運営の中国鉄塔(788/HK)が1.4%安で引けた。

半面、産金・非鉄(希土類)セクターはしっかり。霊宝黄金集団(3330/HK)が2.8%、招金鉱業(1818/HK)が1.3%、紫金鉱業集団(2899/HK)が0.6%、中国稀土HD(チャイナ・レア・アース:769/HK)が5.7%、江西銅業(358/HK)が1.0%ずつ値を上げた。

空運セクターも物色される。中国南方航空(1055/HK)が1.8%高、中国国際航空(753/HK)が1.7%高、国泰航空(キャセイ航空:293/HK)が1.6%高、中国東方航空(670/HK)が0.9%高と買われた。

他の個別株動向では、取引再開した衛星事業会社の亜洲衛星(アジア・サテライト・テレコム:1135/HK)が13.5%高の9.40香港ドルと急伸。筆頭株主Bowenvale Limitedによる非公開化計画が手がかりだ。TOB価格(10.22香港ドル)は、取引停止前の直近終値(20日:8.28香港ドル)に対して23.4%のプレミアム水準となっている。

香港市場は週明け7月1日、香港特区記念日で休場。翌2日に取引再開する。

一方、本土市場は反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.60%安の2978.88ポイントで取引を終えた。ハイテク株が安い。運輸株、インフラ関連株、医薬品株、不動産株、消費関連株、自動車株、軍需関連株、金融株なども売られている。産金株、セメント株や公益株の一角は買われた。

【亜州IR】




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