24日の香港市場概況:ハンセン0.2%高で続伸、自動車セクターに買い
[19/07/24]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
24日の香港市場は小幅に値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比57.56 ポイント(0.20%)高の28524.04ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が48.96ポイント(0.45%)高の10858.88ポイントとそろって続伸した。売買代金は687億5700万香港ドルにやや拡大している(23日は588億400万香港ドル)。
米中通商協議の再開期待が相場を支える流れ。米メディアは23日、「ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表とムニューシン米財務長官が29日に訪中する」と報じた。対面協議の再開は、6月の米中首脳会談以来となる。昨夜の米株高や、この日の本土株高も好感された。ただ、上値は重い。世界景気の減速懸念がくすぶっている。取引終盤に入り公表された7月のドイツ製造業PMIは、予想(45.2)を下回る43.1という結果。7カ月連続で、景況判断の境目となる50を割り込んだ。ハンセン指数は一時1.0%高と上昇したものの、引けにかけて上げ幅を縮小させている。
ハンセン指数の構成銘柄では、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)と光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)がそろって3.5%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が3.3%高、電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が2.9%高と上げが目立った。
業種別では、中国の自動車が高い。上記した吉利汽車のほか、東風汽車集団(489/HK)が4.0%、広州汽車集団(2238/HK)と北京汽車(BAICモーター:1958/HK)がそろって3.3%、華晨中国汽車HD(1114/HK)が2.1%ずつ値を上げた。
5Gネットワークや半導体関連の銘柄群も物色される。京信通信系統HD(2342/HK)が11.8%高、中興通訊(ZTE:763/HK)が2.4%高、中国通信服務(552/HK)が1.1%高、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が5.8%高、華虹半導体(1347/HK)が1.6%高と上昇した。半導体パッケージング・テスティング機器大手のASMは23日引け後、中間期の9割減益を発表。アナリスト予想に届かなかったが、第3四半期(7〜9月)以降の売り上げ回復見通しを同時に報告した。
他の個別株動向では、仏化粧品メーカーのL’OCCITANE(ロクシタン:973/HK)が5.5%高と急反発。4〜6月期の販売好調が材料視された。
このほか、カンボジア・カジノの金界HD(ナガコープ:3918/HK)は3.5%高と続伸。6月中間期の36%増益が好感された。同社株は終値ベースで上場来高値を更新している(11.14香港ドル)。
半面、金融セクターの一角はさえない。中国人民保険集団(人保集団:1339/HK)が1.2%、中国人民財産保険(PICC:2328/HK)が1.1%、華泰証券(HTSC:6886/HK)が0.6%、交通銀行(3328/HK)が0.5%ずつ下落した。
本土市場は続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.80%高の2923.28ポイントで取引を終えた。ハイテク株が高い。消費関連株、自動車株、資源・素材株、農業関連株、航空・防衛関連株、医薬品株、金融株も買われた。半面、不動産株の一角は安い。運輸株や食品・飲料株の一角も売られた。
【亜州IR】
<FA>
米中通商協議の再開期待が相場を支える流れ。米メディアは23日、「ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表とムニューシン米財務長官が29日に訪中する」と報じた。対面協議の再開は、6月の米中首脳会談以来となる。昨夜の米株高や、この日の本土株高も好感された。ただ、上値は重い。世界景気の減速懸念がくすぶっている。取引終盤に入り公表された7月のドイツ製造業PMIは、予想(45.2)を下回る43.1という結果。7カ月連続で、景況判断の境目となる50を割り込んだ。ハンセン指数は一時1.0%高と上昇したものの、引けにかけて上げ幅を縮小させている。
ハンセン指数の構成銘柄では、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)と光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)がそろって3.5%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が3.3%高、電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が2.9%高と上げが目立った。
業種別では、中国の自動車が高い。上記した吉利汽車のほか、東風汽車集団(489/HK)が4.0%、広州汽車集団(2238/HK)と北京汽車(BAICモーター:1958/HK)がそろって3.3%、華晨中国汽車HD(1114/HK)が2.1%ずつ値を上げた。
5Gネットワークや半導体関連の銘柄群も物色される。京信通信系統HD(2342/HK)が11.8%高、中興通訊(ZTE:763/HK)が2.4%高、中国通信服務(552/HK)が1.1%高、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が5.8%高、華虹半導体(1347/HK)が1.6%高と上昇した。半導体パッケージング・テスティング機器大手のASMは23日引け後、中間期の9割減益を発表。アナリスト予想に届かなかったが、第3四半期(7〜9月)以降の売り上げ回復見通しを同時に報告した。
他の個別株動向では、仏化粧品メーカーのL’OCCITANE(ロクシタン:973/HK)が5.5%高と急反発。4〜6月期の販売好調が材料視された。
このほか、カンボジア・カジノの金界HD(ナガコープ:3918/HK)は3.5%高と続伸。6月中間期の36%増益が好感された。同社株は終値ベースで上場来高値を更新している(11.14香港ドル)。
半面、金融セクターの一角はさえない。中国人民保険集団(人保集団:1339/HK)が1.2%、中国人民財産保険(PICC:2328/HK)が1.1%、華泰証券(HTSC:6886/HK)が0.6%、交通銀行(3328/HK)が0.5%ずつ下落した。
本土市場は続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.80%高の2923.28ポイントで取引を終えた。ハイテク株が高い。消費関連株、自動車株、資源・素材株、農業関連株、航空・防衛関連株、医薬品株、金融株も買われた。半面、不動産株の一角は安い。運輸株や食品・飲料株の一角も売られた。
【亜州IR】
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