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30日の香港市場概況:ハンセン0.1%高と3日ぶり反発、業績期待で保険株に買い

注目トピックス 外国株
30日の香港市場は小幅に値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比40.09ポイント(0.14%)高の28146.50ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が37.76ポイント(0.35%)高の10818.35ポイントとそろって3日ぶりに反発した。売買代金は617億1000万香港ドルと低水準が続いている(29日は686億2900万香港ドル)。

好業績期待の保険株が相場を主導する流れ。生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)は29日引け後、中間期の大幅増益を予告した。同社株は1.5%高と上昇。同じく増益見通しを明らかにした新華人寿保険(1336/HK)も2.7%値上がりした。保険株全体に買いが波及している。

このほか、アパレル関連セクターが急伸。黛麗斯国際(トップ・フォーム・インターナショナル:333/HK)が12.7%高、思捷環球HD(エスプリ・ホールディングス:330/HK)が3.0%高、佐丹奴国際(ジョルダーノ・インターナショナル:709/HK)が1.9%高、申洲国際集団HD(2313/HK)が1.6%高、李寧(リーニン:2331/HK)が1.5%高で引けた。

もっとも、全体としては上値が重い。30〜31日の米中貿易協議、31日(現地時間)の米連邦公開市場委員会(FOMC)結果発表を前に様子見ムードも強まっている。FOMCではおよそ10年ぶりの利下げが決定される見通し。米ドルとのペッグ制を採用している香港は、金融政策で米国に追随する傾向が強いものの、市場では「米利下げに追随しない」との観測が流れた。香港メディアによると、米国は2015年末から計9回、累計2.25%の利上げを実施したが、香港はこの間、わずか1回、0.125%の利上げを実施するにとどまっている。金利動向に敏感な香港不動産株の一角は売りに押された。

一方、本土市場は反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.39%高の2952.34ポイントで取引を終えた。金融株が高い。不動産株、消費関連株、医薬品株、資源・素材株、インフラ関連株なども買われた。



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