23日の香港市場概況:ハンセン0.5%高で反発、好決算銘柄に買い
[19/08/23]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
23日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比130.61ポイント(0.50%)高の26179.33ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が71.83ポイント(0.71%)高の10194.73ポイントとそろって反発した。売買代金は742億4800万香港ドルとなっている(22日は784億500万香港ドル)。
好業績銘柄に買いが先行する流れ。本格化している主要企業の決算報告では、本土企業を中心に増益、黒字転換など業績の改善が足元で多くみられている。米中通商協議の進展も追い風。クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は22日、ホワイトハウスで記者団に対し、貿易問題を巡り中国と事務レベルの電話協議を21日に行ったと語った。「とても生産的な内容だった」と評価しているという。事務レベルの電話協議は、数日内に再び開かれる予定だ。
ハンセン指数の構成銘柄では、医薬品メーカーの石薬集団(CSPCファーマシューティカル・グループ:1093/HK)が3.4%高、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が3.2%高、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が2.1%高、生命保険業務のAIAグループ(1299/HK)が2.0%高と上げが目立った。中国人寿保険に関しては、中間決算の129%増益が好感されている。
業種別では、港湾・物流、海運が高い。中遠海運港口(1199/HK)が1.8%、招商局港口HD(144/HK)が1.3%、深セン国際HD(152/HK)が2.2%、中遠海運能源運輸(1138/HK)が2.8%、太平洋航運集団(2343/HK)が2.0%、中遠海運HD(1919/HK)が1.4%ずつ上昇した。
このほか、業績動向を手がかりにした物色が活発化。中間決算が増益だった銘柄群では、民間ガス供給業者の新奥能源HD(ENNエナジー:2688/HK)が9.8%高、白物家電大手の海信家電集団(ハイセンス・ホーム・アプライアンシズ・グループ:921/HK)が7.3%高、百貨店チェーンの百盛商業集団(パークソン・リテール:3368/HK)が3.3%高などと値を上げている。新奥能源は上場来高値を更新した。
半面、香港拠点の銘柄群は総じてさえない。九龍倉置業地産投資(1997/HK)が2.5%安、香港鉄路(MTR:66/HK)が1.5%安、太古(A)(スワイヤ・パシフィック(A):19/HK)が1.3%安、中銀香港(2388/HK)が0.9%安で引けた。香港政府と民主派の対立、米中貿易摩擦の長期化などのリスク要因が重なり、域内の観光や消費、住宅販売などに対し先行き不安が一段と強まっている。英不動産情報会社が22日公表した調査結果によれば、抗議行動の長期化により、香港の住宅賃料はこれから先1年で2%下落する見通しだ(前回調査では3%上昇が予測されていた)。
一方、本土市場は3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.49%高の2897.43ポイントで取引を終えた。金融株が上げを主導する。医薬品株、消費関連株、建材株、自動車株、運輸株、不動産株の一角なども買われた。
【亜州IR】
<FA>
好業績銘柄に買いが先行する流れ。本格化している主要企業の決算報告では、本土企業を中心に増益、黒字転換など業績の改善が足元で多くみられている。米中通商協議の進展も追い風。クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は22日、ホワイトハウスで記者団に対し、貿易問題を巡り中国と事務レベルの電話協議を21日に行ったと語った。「とても生産的な内容だった」と評価しているという。事務レベルの電話協議は、数日内に再び開かれる予定だ。
ハンセン指数の構成銘柄では、医薬品メーカーの石薬集団(CSPCファーマシューティカル・グループ:1093/HK)が3.4%高、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が3.2%高、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が2.1%高、生命保険業務のAIAグループ(1299/HK)が2.0%高と上げが目立った。中国人寿保険に関しては、中間決算の129%増益が好感されている。
業種別では、港湾・物流、海運が高い。中遠海運港口(1199/HK)が1.8%、招商局港口HD(144/HK)が1.3%、深セン国際HD(152/HK)が2.2%、中遠海運能源運輸(1138/HK)が2.8%、太平洋航運集団(2343/HK)が2.0%、中遠海運HD(1919/HK)が1.4%ずつ上昇した。
このほか、業績動向を手がかりにした物色が活発化。中間決算が増益だった銘柄群では、民間ガス供給業者の新奥能源HD(ENNエナジー:2688/HK)が9.8%高、白物家電大手の海信家電集団(ハイセンス・ホーム・アプライアンシズ・グループ:921/HK)が7.3%高、百貨店チェーンの百盛商業集団(パークソン・リテール:3368/HK)が3.3%高などと値を上げている。新奥能源は上場来高値を更新した。
半面、香港拠点の銘柄群は総じてさえない。九龍倉置業地産投資(1997/HK)が2.5%安、香港鉄路(MTR:66/HK)が1.5%安、太古(A)(スワイヤ・パシフィック(A):19/HK)が1.3%安、中銀香港(2388/HK)が0.9%安で引けた。香港政府と民主派の対立、米中貿易摩擦の長期化などのリスク要因が重なり、域内の観光や消費、住宅販売などに対し先行き不安が一段と強まっている。英不動産情報会社が22日公表した調査結果によれば、抗議行動の長期化により、香港の住宅賃料はこれから先1年で2%下落する見通しだ(前回調査では3%上昇が予測されていた)。
一方、本土市場は3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.49%高の2897.43ポイントで取引を終えた。金融株が上げを主導する。医薬品株、消費関連株、建材株、自動車株、運輸株、不動産株の一角なども買われた。
【亜州IR】
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