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29日の中国本土市場概況:上海総合0.1%安で小幅続落、不動産セクターに売り

注目トピックス 外国株
29日の中国本土市場は小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比2.84ポイント(0.10%)安の2890.92ポイントと続落した。上海A株指数も下落し、2.99ポイント(0.10%)安の3028.60ポイントで取引を終えている。

人民元レートの安値誘導を嫌気する流れ。中央銀行の中国人民銀行は朝方、人民元の対米ドル基準値を3日連続で元安水準に設定した(約11年5カ月ぶりの元安水準)。上海外国為替市場の対米ドル相場は、前日に続き元安方向で推移している。米中通商摩擦の警戒感もくすぶる状況。トランプ米政権は9月1日に対中制裁関税「第4弾」を正式発動する予定となっている(一部品目は12月に先送り)。中国側も対抗措置を導入する見通しだ。もっとも、下値は限定的。当局は景気下支えのスタンスを鮮明化している。国内景気の下支えを狙う中国政府は27日、自動車購入規制の緩和など20項目にわたる消費刺激策を発表した。

不動産株が下げを主導する。金地集団(600383/SH)が3.9%安、保利地産(600048/SH)が3.8%安、華夏幸福(600340/SH)が3.0%安で引けた。金融当局が複数の銀行に対し、デベロッパー向け融資を3月末水準まで引き下げるよう窓口指導した??と伝わったことを嫌気している。金地集団は中間決算の5割増益を明らかにしたものの、好感する買いは限定された。金融株も安い。招商銀行(600036/SH)が1.7%下落した。中国10年債利回りが急低下するなか、預貸金利ざやの縮小が警戒されている。このほか公益株、自動車株、医薬品株もさえない。

半面、ハイテク株は急伸。ソフト開発の中国軟件与技術服務(600536/SH)がストップ高し、携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)大手の聞泰科技(WINGTECH:600745/SH)が8.7%高、IC設計の上海書爾半導体(WILLSEMI:603501/SH)が6.0%高と値を上げた。メディア関連株、海運株、消費関連株の一角も買われている。

外貨建てB株はまちまち。上海B株指数が0.23ポイント(0.09%)高の262.69ポイント、深センB株指数が1.26ポイント(0.13%)安の944.66ポイントで終了した。

【亜州IR】



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