26日の香港市場概況:ハンセン0.7%安で反落、スマホ関連に売り
[20/02/26]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
26日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比196.74ポイント(0.73%)安の26696.49ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が78.30ポイント(0.74%)安の10501.62ポイントとそろって反落した。売買代金は1195億9700万香港ドルとなっている(25日は1179億2600万香港ドル)。
投資家のリスク回避スタンスが強まる流れ。新型コロナウイルスの感染が中国内外で広がるなか、景気下押し圧力が改めて意識された。政府系メディアによれば、25日時点で、感染は海外40カ国・地域に拡大している。一部の国際機関は、パンデミック(世界的な大流行)に発展する可能性を指摘した。ただ、政策支援の動きを支えに、指数は下げ幅をやや縮小させている。香港政府は26日、1200億香港ドル規模の新型肺炎対策費を盛り込んだ2020/21年予算案を発表した。うち香港の永住者には、1人当たり1万香港ドルの現金を支給する。
ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が3.7%安、小型電子部品メーカーの瑞声科技HD(AACテクノロジーズ:2018/HK)が2.8%安、通信キャリア大手の中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)と医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)がそろって2.5%安と下げが目立った。
セクター別では、スマートフォン(スマホ)や半導体関連が安い。上記した舜宇光学科技と瑞声科技のほか、丘タイ科技(Qテクノロジー:1478/HK)が3.4%、高偉電子(1415/HK)が1.6%、小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が1.4%、華虹半導体(1347/HK)が4.5%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が3.6%、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が3.2%ずつ下落した。半導体パッケージング・テスティング機器大手のASMに関しては、19年通期決算の7割減益に加え、1〜3月業績の赤字転落を示唆したことが嫌気されている。
天然ガス関連セクターもさえない。華潤燃気HD(華潤ガス:1193/HK)が3.2%安、港華燃気(タウンガス・チャイナ:1083/HK)が2.8%安、中国燃気HD(中国ガス:384/HK)が2.0%安とそろって続落した。国家発展改革委員会は22日、新型肺炎の流行による痛手の軽減を図るため、電力や天然ガスの価格を引き下げると発表している。
半面、ゼネコンやセメントなどインフラ関連セクターは物色される。中国交通建設(1800/HK)が2.7%高、中国鉄建(1186/HK)が1.9%高、中国中鉄(390/HK)が0.7%高、中国建材(3323/HK)が2.8%高、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が1.4%高、華潤水泥HD(1313/HK)が0.8%高と値を上げた。中国交通運輸部は25日、春節(旧正月)で中断していた建設プロジェクトの早期再開を指示。また、予定しているプロジェクトの着工も急ぐよう求めた。
中国不動産セクターもしっかり。世茂房地産HD(813/HK)が3.0%、融創中国HD(1918/HK)が2.9%、広州富力地産(2777/HK)が1.1%、万科企業(2202/HK)が1.0%ずつ上昇した。
一方、本土市場は3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.83%安の2987.93ポイントで取引を終えた。ハイテク株が安い。医薬品株、自動車株、食品飲料株、メディア・娯楽関連株、非鉄株、証券株なども売られた。半面、ゼネコンや建材などインフラ関連株は高い。テレワーク関連株、エネルギー株、海運株、公益株も買われた。
【亜州IR】
<FA>
投資家のリスク回避スタンスが強まる流れ。新型コロナウイルスの感染が中国内外で広がるなか、景気下押し圧力が改めて意識された。政府系メディアによれば、25日時点で、感染は海外40カ国・地域に拡大している。一部の国際機関は、パンデミック(世界的な大流行)に発展する可能性を指摘した。ただ、政策支援の動きを支えに、指数は下げ幅をやや縮小させている。香港政府は26日、1200億香港ドル規模の新型肺炎対策費を盛り込んだ2020/21年予算案を発表した。うち香港の永住者には、1人当たり1万香港ドルの現金を支給する。
ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が3.7%安、小型電子部品メーカーの瑞声科技HD(AACテクノロジーズ:2018/HK)が2.8%安、通信キャリア大手の中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)と医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)がそろって2.5%安と下げが目立った。
セクター別では、スマートフォン(スマホ)や半導体関連が安い。上記した舜宇光学科技と瑞声科技のほか、丘タイ科技(Qテクノロジー:1478/HK)が3.4%、高偉電子(1415/HK)が1.6%、小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が1.4%、華虹半導体(1347/HK)が4.5%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が3.6%、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が3.2%ずつ下落した。半導体パッケージング・テスティング機器大手のASMに関しては、19年通期決算の7割減益に加え、1〜3月業績の赤字転落を示唆したことが嫌気されている。
天然ガス関連セクターもさえない。華潤燃気HD(華潤ガス:1193/HK)が3.2%安、港華燃気(タウンガス・チャイナ:1083/HK)が2.8%安、中国燃気HD(中国ガス:384/HK)が2.0%安とそろって続落した。国家発展改革委員会は22日、新型肺炎の流行による痛手の軽減を図るため、電力や天然ガスの価格を引き下げると発表している。
半面、ゼネコンやセメントなどインフラ関連セクターは物色される。中国交通建設(1800/HK)が2.7%高、中国鉄建(1186/HK)が1.9%高、中国中鉄(390/HK)が0.7%高、中国建材(3323/HK)が2.8%高、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が1.4%高、華潤水泥HD(1313/HK)が0.8%高と値を上げた。中国交通運輸部は25日、春節(旧正月)で中断していた建設プロジェクトの早期再開を指示。また、予定しているプロジェクトの着工も急ぐよう求めた。
中国不動産セクターもしっかり。世茂房地産HD(813/HK)が3.0%、融創中国HD(1918/HK)が2.9%、広州富力地産(2777/HK)が1.1%、万科企業(2202/HK)が1.0%ずつ上昇した。
一方、本土市場は3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.83%安の2987.93ポイントで取引を終えた。ハイテク株が安い。医薬品株、自動車株、食品飲料株、メディア・娯楽関連株、非鉄株、証券株なども売られた。半面、ゼネコンや建材などインフラ関連株は高い。テレワーク関連株、エネルギー株、海運株、公益株も買われた。
【亜州IR】
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