28日の香港市場概況:ハンセン1.2%高で続伸、経済再開の期待強まる
[20/04/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
28日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比295.82ポイント(1.22%)高の24575.96ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が108.10ポイント(1.09%)高の9983.69ポイントとそろって続伸した。ハンセン指数は約1カ月半ぶりの高値水準を回復している。売買代金は861億700万香港ドルにとどまった(27日は871億1900万香港ドル)。
経済活動の再開期待が高まる流れ。新型コロナウイルス感染拡大のピークアウト感が高まる香港では、中国本土からの入境規制を緩和する見通し??などと報じられた。現地メディアによれば、香港では27日まで2日連続で新型コロナウイルス新規感染者が「ゼロ」となっている。「一部業種では5月7日にも営業停止命令が緩和される見込み」とも伝わった。また、欧米の一部地域でも経済活動の再開や移動制限の緩和が始まっている。景気悪化の長期化懸念がやや後退した。取引時間中に始まった欧州市場の株高や、NYダウ先物のプラス転換をにらみながら、香港の各指数は終盤に入り上げ幅を拡大している。
ハンセン指数の構成銘柄では、全国展開型デベロッパーの中国海外発展(688/HK)が3.5%高、香港中心地に商業施設を保有する九龍倉置業地産投資(1997/HK)が2.9%高、中国政府系インベストメント会社の中国中信(CITICリミテッド:267/HK)が2.7%高、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が2.5%高、電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が2.3%高と上げが目立った。
セクター別では、中国の証券が高い。中国銀河証券(6881/HK)が4.5%、中信証券(6030/HK)が4.2%、広発証券(1776/HK)が3.9%、華泰証券(6886/HK)が3.0%、海通証券(6837/HK)が2.2%ずつ上昇した。市場改革の動きが好感される。深セン証券取引所のベンチャー向け市場「創業板」について、上場までの期間短縮、新規上場時の値幅制限撤廃などの改革案が承認された。
港湾・海運、空運の運輸関連セクターも急伸。招商局港口HD(144/HK)が23.1%高、中遠海運港口(1199/HK)が5.4%高、中遠海運HD(1919/HK)が6.7%高、中遠海運能源運輸(1138/HK)が2.0%高、中国南方航空(1055/HK)が3.2%高、中国東方航空(670/HK)が2.6%高、中国国際航空(753/HK)が2.4%高で引けた。招商局港口に関しては、「親会社の招商局集団が買収、非公開化を検討している」との報道が手がかり。引け近くに急騰した。
一方、本土市場は小反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.19%安の2810.02ポイントで取引を終えた。資源・素材株が安い。インフラ関連株、自動車株、海運株も売られた。半面、金融株は高い。食品飲料株、ハイテク株、不動産株、医薬品株の一角なども買われた。
本土市場はメーデーにより5月1〜5日が休場となる(香港は30日が仏誕節、5月1日がメーデーで休場)。
亜州リサーチ(株)
<FA>
経済活動の再開期待が高まる流れ。新型コロナウイルス感染拡大のピークアウト感が高まる香港では、中国本土からの入境規制を緩和する見通し??などと報じられた。現地メディアによれば、香港では27日まで2日連続で新型コロナウイルス新規感染者が「ゼロ」となっている。「一部業種では5月7日にも営業停止命令が緩和される見込み」とも伝わった。また、欧米の一部地域でも経済活動の再開や移動制限の緩和が始まっている。景気悪化の長期化懸念がやや後退した。取引時間中に始まった欧州市場の株高や、NYダウ先物のプラス転換をにらみながら、香港の各指数は終盤に入り上げ幅を拡大している。
ハンセン指数の構成銘柄では、全国展開型デベロッパーの中国海外発展(688/HK)が3.5%高、香港中心地に商業施設を保有する九龍倉置業地産投資(1997/HK)が2.9%高、中国政府系インベストメント会社の中国中信(CITICリミテッド:267/HK)が2.7%高、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が2.5%高、電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が2.3%高と上げが目立った。
セクター別では、中国の証券が高い。中国銀河証券(6881/HK)が4.5%、中信証券(6030/HK)が4.2%、広発証券(1776/HK)が3.9%、華泰証券(6886/HK)が3.0%、海通証券(6837/HK)が2.2%ずつ上昇した。市場改革の動きが好感される。深セン証券取引所のベンチャー向け市場「創業板」について、上場までの期間短縮、新規上場時の値幅制限撤廃などの改革案が承認された。
港湾・海運、空運の運輸関連セクターも急伸。招商局港口HD(144/HK)が23.1%高、中遠海運港口(1199/HK)が5.4%高、中遠海運HD(1919/HK)が6.7%高、中遠海運能源運輸(1138/HK)が2.0%高、中国南方航空(1055/HK)が3.2%高、中国東方航空(670/HK)が2.6%高、中国国際航空(753/HK)が2.4%高で引けた。招商局港口に関しては、「親会社の招商局集団が買収、非公開化を検討している」との報道が手がかり。引け近くに急騰した。
一方、本土市場は小反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.19%安の2810.02ポイントで取引を終えた。資源・素材株が安い。インフラ関連株、自動車株、海運株も売られた。半面、金融株は高い。食品飲料株、ハイテク株、不動産株、医薬品株の一角なども買われた。
本土市場はメーデーにより5月1〜5日が休場となる(香港は30日が仏誕節、5月1日がメーデーで休場)。
亜州リサーチ(株)
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