26日の香港市場概況:ハンセン1.9%高で続伸、消費関連の上げ目立つ
[20/05/26]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
26日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比432.42ポイント(1.88%)高の23384.66ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が129.26ポイント(1.37%)高の9595.20ポイントとそろって続伸した。売買代金は1074億6500万香港ドルとなっている(25日は1182億2700万香港ドル)。
過度な景気懸念が薄らぐ流れ。香港政府が25日公表した4月の輸出額は前年同月比で3.7%減少したものの、減少率は前月の5.8%から縮小し、市場予想(4.5%減)と比べても小幅な下げにとどまっている。世界的な経済活動再開の動きも好感された。中国を始め、欧米や日本で行動規制の解除が段階的に進んでいる。日本は25日、緊急事態宣言の全面解除を発表した。
中国人民銀行(中央銀行)の金融スタンスもプラス材料。人民銀は26日、公開市場操作(オペ)で7日物リバースレポを実施し、総額100億人民元(約1510億円)を市場に供給した。リバースレポは3月31日以来、38営業日ぶりとなる。また人民銀の易綱総裁は26日、銀行貸し出しの新たな指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート」の改革継続などを通じ、実質貸出金利の低下を促していく方針を改めて示した。全国人民代表委員会(全人代、国会に相当)が28日まで開催中とあって、これから明らかにされる具体的な経済政策も注目されている。
ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面高(50のうち49が上昇)。不動産デベロッパー香港大手の恒基兆業地産(12/HK)が4.8%高、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が4.5%高、インフラ投資会社の長江基建集団(長江インフラ:1038/HK)が4.2%高と値上がり率上位に並んだ。
セクター別では、食品飲料や家電、スポーツ用品などの消費関連が高い。上記した中国蒙牛乳業のほか、中国旺旺HD(151/HK)が2.8%、創維集団(スカイワース・グループ:751/HK)が8.6%、海信家電集団(ハイセンス・ホーム・アプライアンシズ・グループ:921/HK)が2.3%、安踏体育用品(ANTAスポーツ・プロダクツ:2020/HK)が2.9%、李寧(2331/HK)が2.8%ずつ値を上げた。
レジャー関連の銘柄も物色される。マカオ・カジノの金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が4.0%高、同じくカジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が3.8%高、「ペニンシュラ」ホテルチェーン展開の香港上海大酒店(香港上海ホテル:45/HK)が6.2%高、映画チケット販売サイト運営の猫眼娯楽(マオイェン・エンターテインメント:1896/HK)が4.0%高、中国政府系旅行会社の香港中旅国際投資(チャイナ・トラベル:308/HK)が3.1%だか、空港運営の海難糜爛国際空港(休・隋港国際牙集団:357/HK)が2.1%高で引けた。
他の個別株動向では、飲食など生活関連ポータルサイトの美団点評(メイトゥアン・ディエンピン:3690/HK)が10.4%高と大幅続伸。上場来高値を4日ぶりに更新した。昨日引け後に1〜3月期の2年連続赤字を発表したものの、市場予想ほど悪化していなかったことが買い安心感につながっている。また議決権の異なる種類株を発行している同社には、株価指数新規採用の思惑も根強い。
本土市場も続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比1.01%高の2846.55ポイントで取引を終えた。ITハイテク株が高い。レジャー関連株、消費関連株、自動車株、医薬品株、不動産株、インフラ関連株、金融株など幅広く買われた。
亜州リサーチ(株)
<FA>
過度な景気懸念が薄らぐ流れ。香港政府が25日公表した4月の輸出額は前年同月比で3.7%減少したものの、減少率は前月の5.8%から縮小し、市場予想(4.5%減)と比べても小幅な下げにとどまっている。世界的な経済活動再開の動きも好感された。中国を始め、欧米や日本で行動規制の解除が段階的に進んでいる。日本は25日、緊急事態宣言の全面解除を発表した。
中国人民銀行(中央銀行)の金融スタンスもプラス材料。人民銀は26日、公開市場操作(オペ)で7日物リバースレポを実施し、総額100億人民元(約1510億円)を市場に供給した。リバースレポは3月31日以来、38営業日ぶりとなる。また人民銀の易綱総裁は26日、銀行貸し出しの新たな指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート」の改革継続などを通じ、実質貸出金利の低下を促していく方針を改めて示した。全国人民代表委員会(全人代、国会に相当)が28日まで開催中とあって、これから明らかにされる具体的な経済政策も注目されている。
ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面高(50のうち49が上昇)。不動産デベロッパー香港大手の恒基兆業地産(12/HK)が4.8%高、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が4.5%高、インフラ投資会社の長江基建集団(長江インフラ:1038/HK)が4.2%高と値上がり率上位に並んだ。
セクター別では、食品飲料や家電、スポーツ用品などの消費関連が高い。上記した中国蒙牛乳業のほか、中国旺旺HD(151/HK)が2.8%、創維集団(スカイワース・グループ:751/HK)が8.6%、海信家電集団(ハイセンス・ホーム・アプライアンシズ・グループ:921/HK)が2.3%、安踏体育用品(ANTAスポーツ・プロダクツ:2020/HK)が2.9%、李寧(2331/HK)が2.8%ずつ値を上げた。
レジャー関連の銘柄も物色される。マカオ・カジノの金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が4.0%高、同じくカジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が3.8%高、「ペニンシュラ」ホテルチェーン展開の香港上海大酒店(香港上海ホテル:45/HK)が6.2%高、映画チケット販売サイト運営の猫眼娯楽(マオイェン・エンターテインメント:1896/HK)が4.0%高、中国政府系旅行会社の香港中旅国際投資(チャイナ・トラベル:308/HK)が3.1%だか、空港運営の海難糜爛国際空港(休・隋港国際牙集団:357/HK)が2.1%高で引けた。
他の個別株動向では、飲食など生活関連ポータルサイトの美団点評(メイトゥアン・ディエンピン:3690/HK)が10.4%高と大幅続伸。上場来高値を4日ぶりに更新した。昨日引け後に1〜3月期の2年連続赤字を発表したものの、市場予想ほど悪化していなかったことが買い安心感につながっている。また議決権の異なる種類株を発行している同社には、株価指数新規採用の思惑も根強い。
本土市場も続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比1.01%高の2846.55ポイントで取引を終えた。ITハイテク株が高い。レジャー関連株、消費関連株、自動車株、医薬品株、不動産株、インフラ関連株、金融株など幅広く買われた。
亜州リサーチ(株)
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