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31日の香港市場概況:ハンセン0.5%安で続落、石油関連下げ目立つ

注目トピックス 外国株
31日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比115.24ポイント(0.47%)安の24595.35ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が57.12ポイント(0.57%)安の10039.96ポイントとそろって続落した。売買代金は1191億5400万香港ドルとなっている(30日は1283億7100万香港ドル)。(亜州リサーチ編集部)


世界景気の先行きが不安視される流れ。香港GDPの縮小に続き、米国のGDPは大幅に悪化した。4〜6月の米GDP成長率がマイナス32.9%に落ち込み、四半期ごとの統計算出を開始した1947年以降で最低水準を記録している。新型コロナウイルス感染拡大も懸念された。香港衛生署は30日、新型コロナの感染者を新たに145人確認したと発表。一日あたり感染者数は再び過去最大を更新した。中国本土でも新規感染者数が増加傾向をたどり、米国でも高止まりしている。

もっとも、下値は限定的。中国の政策期待が根強いなか、指数はプラス圏で推移する場面もみられた。30日に開かれた中国共産党の中央政治局会議では、20年下半期の政策運営方針が確認されている。財政政策に関しては、「より積極的で効果的なものとし、実効性を重視する」とした。

朝方公表された7月の中国経済指標では、製造業PMIが上振れる半面、非製造業PMIは下振れている。相場に対する反応は、限定的なものにとどまった。

ハンセン指数の構成銘柄では、石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.8%安、石油・化学大手の中国石油化工(サイノペック:386/HK)が2.4%安、不動産投資会社の九龍倉置業地産投資(1997/HK)が2.1%安、金融大手グループのHSBC(5/HK)が2.0%安と下げが目立った。香港の九龍倉置業地産投資に関しては、中間決算の赤字転落見通しが嫌気されている。同社によれば、前年のデモと今年の新型コロナ流行が傘下商業施設の経営に影響した。傘下ホテルの客室稼働率は1ケタ台まで急落したという。

セクター別では、中国の消費関連が安い。百盛商業集団(パークソン・リテール:3368/HK)が12.5%、聯華超市(980/HK)が4.5%、青島ビール(168/HK)が2.1%、中国蒙牛乳業(2319/HK)が1.6%、中国旺旺HD(151/HK)が1.4%ずつ下落した。

半面、スマートフォン関連の銘柄群は高い。瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が3.6%、高偉電子(1415/HK)が2.4%、丘タイ科技(Qテクノロジー:1478/HK)が2.3%、富智康集団(FIHモバイル:2038/HK)が1.2%、舜宇光学科技(2382/HK)が1.0%ずつ上昇した。

一方、本土市場は反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.71%高の3310.01ポイントで取引を終えた。ハイテク株が高い。医薬品株、消費関連株、自動車株、産金株、インフラ関連株、不動産株なども買われた。

亜州リサーチ(株)




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