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23日の香港市場概況:ハンセン0.1%高で3日ぶり反発、科技指数0.9%高で続伸

注目トピックス 外国株
23日の香港市場はまちまち。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比25.66ポイント(0.11%)高の23742.51ポイントと3日ぶりに反発する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は18.03ポイント(0.19%)安の9558.78ポイントと3日続落した。売買代金は984億8400万香港ドルと低水準が続いている(22日は1060億4100万香港ドル)。

米株高を好感する流れ。昨夜の米株市場では、コロナ禍にあっても業績が安定している主力ハイテク株に見直し買いが入り、主要株価指数がそろって反発した。その流れを継ぎ、香港でもハイテク関連に買いが先行している。ただ、上値は限定的。米中関係の悪化懸念が強まっている。トランプ米大統領は22日、国連総会の一般討論演説に臨み、新型コロナウイルスの感染拡大について、「中国の初動対応が原因だ」などと非難した。また、中国のショート動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米国事業を巡っては、米中の対立が鮮明化している。ハンセン指数はマイナス圏で推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)


ハイテクやITの「ニューエコノミー」関連で構成されるハンセン科技指数は0.9%高と続伸。組み入れ上位銘柄では、頭文字をとって「ATMX」と呼ばれる阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が0.8%高、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が0.5%高、美団点評(メイトゥアン・ディエンピン:3690/HK)が3.1%高、小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が2.0%高で取引を終えている。

ハンセン指数の構成銘柄では、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が2.5%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が2.2%高、電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が2.1%高と上げが目立った。

医薬品セクターも高い。上記した中国生物製薬のほか、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が9.6%、上海復星医薬集団(2196/HK)が9.2%、金斯瑞生物科技(1548/HK)が5.6%、三生製薬(1530/HK)が2.6%ずつ上昇した。

半面、中国の銀行・保険セクターはさえない。中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が4.1%、交通銀行(3328/HK)が2.6%、中国建設銀行(939/HK)が1.5%、中国人民財産保険(PICC:2328/HK)が2.5%、中国太平洋保険集団(2601/HK)が1.8%ずつ下落した。

一方、本土市場は3日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.17%高の3279.71ポイントで取引を終えた。医薬品株が高い。ハイテク株、自動車株、消費関連株、海運株、インフラ関連株の一角なども買われた。半面、金融株は安い。不動産株、資源・素材株、空運株も売られた。

亜州リサーチ(株)



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