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23日の香港市場概況:ハンセン0.5%高で6日続伸、CNOOC7.3%上昇

注目トピックス 外国株
23日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比132.65ポイント(0.54%)高の24918.78ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が40.41ポイント(0.40%)高の10125.59ポイントとそろって6日続伸した(ハンセン指数は9月3日以来、本土株指数は8月28日以来の高値)。売買代金は1116億4800万香港ドルとなっている(22日は1071億8200万香港ドル)。

外部環境の改善が相場を支えている。米労働省が昨夜発表した新規失業保険申請件数(週間)は、増加予想に反し前週から減少した。雇用が持ち直しているとの見方で、米景気の先行き不安もやや後退している。また、中国の重要会議開催を目前に控え、景気対策に対する期待感も一段と強まった。第19期中央委員会・第5回全体会議(5中全会)は週明け26日にスタートする。香港市場は週明け26日、重陽節の振り替えで休場となることもあり、朝方は模様眺めのスタンスが漂い安く推移したものの、指数は中盤からプラスに転じた。(亜州リサーチ編集部)


ハンセン指数の構成銘柄では、石油関連の上げが目立つ。業界大手3社の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が7.3%高、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が6.7%高、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が6.5%高で引けた。昨夜のWTI原油相場は1.5%高と反発。米雇用指標の改善を受け、需要の回復が期待されている。また、CNOOCが公表した7〜9月の営業実績は、原油相場の下落が響き28%減収を強いられたものの、販売量は増加した。原油相場の持ち直しで業績も持ち直すとの見方が広がっている。一部のブローカーは、株価の位置が低すぎると指摘した。

銀行・保険セクターもしっかり。恒生銀行(11/HK)が5.6%高、HSBC(5/HK)が3.2%高、中信銀行(CITICバンク:998/HK)が2.4%高、中国民生銀行(1988/HK)が2.1%高、交通銀行(3328/HK)が2.0%高、中国太平保険HD(966/HK)が8.0%高、中国太平洋保険集団(2601/HK)が3.9%高、中国人民財産保険(PICC:2328/HK)が3.4%高で取引を終えた。金利高の思惑による買いが続いている。米10年債利回りは上昇基調が続き、昨夜は約4カ月半ぶりの高水準を回復した。

空運・海運セクターも物色される。中国国際航空(753/HK)が3.6%高、国泰航空(キャセイ航空:293/HK)が3.5%高、中国東方航空(670/HK)と中国南方航空(1055/HK)がそろって3.0%高、中遠海運HD(1919/HK)が7.9%高、中遠海運能源運輸(1138/HK)が2.1%高と値を上げた。

半面、「ニューエコノミー」関連銘柄の一角はさえない。中国EMS(電子機器製造受託サービス)大手の比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が4.5%安、インターネット専業保険で中国最大手の衆安在線財産保険(6060/HK)が3.6%安、飲食ポータルサイトの美団点評(メイトゥアン・ディエンピン:3690/HK)が2.5%安、中国スマートフォン大手の小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が2.2%安などと値を下げた。ハンセン科技指数は1.8%安と反落している。

一方、本土市場は3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.04%安の3278.00ポイントで取引を終えた。医薬品・ハイテク株が安い。食品飲料株、空運株、公益株、証券株なども売られた。半面、銀行・保険株はしっかり。自動車株、海運株、不動産株の一角も買われた。

亜州リサーチ(株)




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