24日の香港市場概況:ハンセン0.2%高で続伸、アリババ8.1%安で重しに(訂正)
[20/12/24]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
短縮取引となる24日の香港市場はまちまち。主要52銘柄で構成されるハンセン指数が前日比43.46ポイント(0.16%)高の26386.56ポイントと続伸する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は51.99ポイント(0.50%)安の10430.53ポイントと反落した。半日立会の売買代金は979億8600万香港ドルとなっている(23日は1291億5400万香港ドル)。
外部環境の改善で買いが先行した。景気持ち直し期待による昨夜のNYダウ反発や、原油相場の上昇(WTI原油先物は2.3%高と急反発)が支えとなった。ただ、全体としては上値が重い。中国当局がネット企業に対し、規制を強めていることがネガティブ材料だ。また、香港市場はクリスマス休暇で、本日が午前だけの短縮取引、あす25日が休場となることも買い手控えにつながっている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が7.1%高、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が4.7%高、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)と光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)がそろって3.0%高と上げが目立った。瑞声科技に関しては、子会社のスピンオフ上場が刺激材料。同社は23日引け後、光学部品事業を手掛ける子会社を中国本土マーケットに分離上場させる計画を明らかにした。
セクター別では、中国の銀行が高い。中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が3.6%、中国建設銀行(939/HK)が2.5%、中国銀行(3988/HK)が2.0%、中国工商銀行(1398/HK)と招商銀行(3968/HK)が1.6%ずつ上昇した。このほか、英国に本社を置く金融も買われる。渣打集団(スタンダード・チャータード:2888/HK)が3.5%高、HSBC(5/HK)が1.4%高で引けた。英国のEU離脱に向けた貿易交渉に進展がみられ、「近く妥結する」との観測が広がったことを材料視している。
石油生産・化工や掘削、天然ガスなどエネルギー関連もしっかり。中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が1.4%高、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が1.3%高、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が1.5%高、中海油田服務(2883/HK)が2.6%高、港華燃気(タウンガス・チャイナ:1083/HK)が1.2%高で取引を終えた。
半面、「ニューエコノミー」関連で構成されるハンセン科技指数は3.4%安と3日ぶり反落。電子商取引(Eコマース)中国最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が8.1%安と急落した。当局のネット企業締め付けスタンスが不安材料。中国共産党系メディアの人民日報が24日伝えたところによれば、「二選一」など独占行為の疑いで国家市場監督管理総局がアリババを調査する。「二選一」とは、Eコマースプラットフォームなどが出店会社と「独占的提携協議」を結び、競合プラットフォームへの出店を阻止するというもの。中国のEコマースサイトを巡っては、これまでも問題が指摘されてきた。
ほか、アリババ傘下で医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス・インフォメーション・テクノロジー:241/HK)が10.9%安、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が2.7%安、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.6%安と下げている。
一方、本土市場は反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.57%安の3363.11ポイントで取引を終えた。自動車が安い。食品飲料株、不動産株、ハイテク株、公益株、医薬品株、保険・証券株なども売られた。半面、銀行株はしっかりエネルギー株、海運株、防衛関連株も買われている。
亜州リサーチ(株)
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外部環境の改善で買いが先行した。景気持ち直し期待による昨夜のNYダウ反発や、原油相場の上昇(WTI原油先物は2.3%高と急反発)が支えとなった。ただ、全体としては上値が重い。中国当局がネット企業に対し、規制を強めていることがネガティブ材料だ。また、香港市場はクリスマス休暇で、本日が午前だけの短縮取引、あす25日が休場となることも買い手控えにつながっている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が7.1%高、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が4.7%高、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)と光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)がそろって3.0%高と上げが目立った。瑞声科技に関しては、子会社のスピンオフ上場が刺激材料。同社は23日引け後、光学部品事業を手掛ける子会社を中国本土マーケットに分離上場させる計画を明らかにした。
セクター別では、中国の銀行が高い。中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が3.6%、中国建設銀行(939/HK)が2.5%、中国銀行(3988/HK)が2.0%、中国工商銀行(1398/HK)と招商銀行(3968/HK)が1.6%ずつ上昇した。このほか、英国に本社を置く金融も買われる。渣打集団(スタンダード・チャータード:2888/HK)が3.5%高、HSBC(5/HK)が1.4%高で引けた。英国のEU離脱に向けた貿易交渉に進展がみられ、「近く妥結する」との観測が広がったことを材料視している。
石油生産・化工や掘削、天然ガスなどエネルギー関連もしっかり。中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が1.4%高、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が1.3%高、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が1.5%高、中海油田服務(2883/HK)が2.6%高、港華燃気(タウンガス・チャイナ:1083/HK)が1.2%高で取引を終えた。
半面、「ニューエコノミー」関連で構成されるハンセン科技指数は3.4%安と3日ぶり反落。電子商取引(Eコマース)中国最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が8.1%安と急落した。当局のネット企業締め付けスタンスが不安材料。中国共産党系メディアの人民日報が24日伝えたところによれば、「二選一」など独占行為の疑いで国家市場監督管理総局がアリババを調査する。「二選一」とは、Eコマースプラットフォームなどが出店会社と「独占的提携協議」を結び、競合プラットフォームへの出店を阻止するというもの。中国のEコマースサイトを巡っては、これまでも問題が指摘されてきた。
ほか、アリババ傘下で医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス・インフォメーション・テクノロジー:241/HK)が10.9%安、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が2.7%安、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.6%安と下げている。
一方、本土市場は反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.57%安の3363.11ポイントで取引を終えた。自動車が安い。食品飲料株、不動産株、ハイテク株、公益株、医薬品株、保険・証券株なども売られた。半面、銀行株はしっかりエネルギー株、海運株、防衛関連株も買われている。
亜州リサーチ(株)
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