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4日の香港市場概況:ハンセン0.9%高で4日続伸、小米など上場来高値更新

注目トピックス 外国株
年明け初商い4日の香港市場はまちまち。主要52銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比241.68ポイント(0.89%)高の27472.81ポイントと4日続伸する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は15.41ポイント(0.14%)安の10722.99ポイントと4日ぶりに反落した(ハンセン指数は約11カ月ぶりの高値水準)。売買代金は1826億4100万香港ドルとなっている(半日立会の12月31日は1057億香港ドル)。


年金マネーの流入が期待される流れ。中国人力資源社会保障部は12月30日、年金基金の株式投資枠に関し、将来的に最大40%まで拡大する方針を表明した。本土市場の銘柄に加え、相互取引スキームの利用で香港上場株も新たに投資可能とする。また、第14次5カ年計画(2021〜25年)の初年度がスタートする中、政策で恩恵を受けやすい銘柄を物色する動きも続いた。


ただ、悪材料の出た銘柄群が売りにおされ、ハンセン指数は安く推移する場面もみられている(本土株指数はマイナス)。中国人民銀行と中国銀行保険監督管理委員会は12月31日、不動産向け融資の新たな引き締め策を公表した。2021年1月1日付で実施している。(亜州リサーチ編集部)


ハンセン指数の構成銘柄では、スマートフォン中国大手の小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が6.2%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が4.3%高、取引所運営の香港交易所(香港証券取引所:388/HK)が4.0%高と上げが目立った。3銘柄そろって上場来高値を更新している。小米集団に関しては、新機種の販売好調も手がかり。同社のハイエンド旗艦端末の最新モデル「小米11」シリーズは、1日の販売開始5分で35万台を販売し、売上高が15億人民元(約240億円)を超える人気ぶりとなっている。


セクター別では、非鉄関連が高い。江西カン鋒リ業(ガンフェン・リチウム:1772/HK)が13.0%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が10.3%、新疆新キン鉱業(3833/HK)が9.1%、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が6.6%、江西銅業(358/HK)が6.2%ずつ上昇した(江西カン鋒リ業は最高値更新)。


海上輸送やコンテナリース・生産など海運関連も急伸。中遠海運HD(1919/HK)が9.0%高、太平洋航運集団(2343/HK)が5.5%高、東方海外(オリエント・オーバーシーズ:316/HK)が5.4%高、中遠海運能源運輸(1138/HK)が3.9%高、中遠海運発展(2866/HK)が12.7%高、中国国際海運集装箱(中国国際コンテナ:2039/HK)が4.8%高、で取引を終えた(東方海外は最高値更新)。


風力や太陽光などエコ発電関連も物色される。龍源電力集団(916/HK)が10.7%高、新疆金風科技(2208/HK)が10.0%高、中国高速伝動設備集団(658/HK)が9.1%高、陽光能源HD(757/HK)が10.0%高保利協キン能源HD(GCLポリー・エナジー:3800/HK)が5.7%高で引けた(新疆金風は最高値更新)。産業支援策が期待される。中国政府は今年、習近平・国家主席の肝いりで、風力・太陽光発電容量の拡大を加速させる方針だ。


半面、中国の銀行・不動産セクターはさえない。招商銀行(3968/HK)が4.1%安、中国工商銀行(1398/HK)が3.6%安、中国建設銀行(939/HK)が2.0%安、融創中国HD(1918/HK)が5.4%安、中国恒大集団(3333/HK)が5.1%安、万科企業(2202/HK)が3.0%安と値を下げた。


一方、本土市場は3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.86%高の3502.96ポイントで取引を終了した。証券株、ハイテク株が高い。素材株、自動車株、消費関連株、医薬品株、海運株、インフラ関連株、防衛関連株なども買われた。半面、不動産株と銀行株は安い。保険株、空運株、公益株の一角も売られた。

亜州リサーチ(株)




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