25日の香港市場概況:ハンセン2.4%高で3日ぶり反発、科技指数4.5%上昇で最高値
[21/01/25]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
週明け25日の香港市場は値上がり。主要52銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比711.16ポイント(2.41%)高の30159.01ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が283.04ポイント(2.42%)高の11960.49ポイントとそろって3日ぶりに反発した(ハンセン指数は約2年7カ月ぶり高値水準)。「ニューエコノミー」関連で構成されるハンセン科技指数は4.51%高の10206.61ポイント。指数算出以来で、初めて節目の10000ポイントを突破した。売買代金は2869億900万香港ドルに拡大している(22日は2441億8900万香港ドル)。
「巣ごもり消費」の盛り上がりが意識される流れ。春節(旧正月:2月11〜17日)の大型連休を控える中、ヒトの移動による新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、各都市では帰省の自粛要請が相次ぐ状況だ。複数の都市で、他地域出身者による春節前後の帰省を引き留めるための補助金支給策などが発表されている。(亜州リサーチ編集部)
「ニューエコノミー」関連銘柄が相場をけん引。ハンセン指数の構成銘柄では、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が10.9%高、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が5.2%高、電子商取引(Eコマース)中国最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が3.0%高と上げが目立った(テンセントと美団は上場来高値を更新)。ハンセン指数の上昇寄与度は、上記3銘柄で504ポイントに達している。
そのほか、取引所運営の香港交易所(香港証券取引所:388/HK)が8.3%高と急反発し、最高値を更新した。市場活性化の期待が高まっている。ショート動画投稿アプリを手掛けるスーパー・ユニコーン「快手(クアイショウ)」については、今週にも香港でIPO(新規株式公開)の公募が始まる見通しだ。2019年9月に上場した百威亜太HD(バドワイザーAPAC:1876/HK)以来の規模となる可能性があり、報道によれば、応募者数が過去最多になるとの見方も広がっている(同社にはテンセントも出資)。
非鉄やレアアースなどの銘柄群も急伸。金川集団国際資源(2362/HK)が6.8%高、中国稀土HD(チャイナ・レア・アース:769/HK)が6.1%高、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が5.7%高、五鉱資源(ミンメタルズ・リソーシズ:1208/HK)と新疆新キン鉱業(3833/HK)がそろって4.2%高、江西カン鋒リ業(ガンフェン・リチウム:1772/HK)が2.6%高で引けた(カン鋒リ業は最高値更新)。
家電セクターも物色される。メーカーのTCL電子HD(1070/HK)が5.8%高、海爾智家(ハイアール・スマート・ホーム:6690/HK)が4.4%高、創維集団(スカイワース・グループ:751/HK)が3.9%高、販売チェーンの国美零售HD(ゴメ・リテール・ホールディング:493/HK)が4.2%高と値を上げた(海爾智家は最高値更新)。
他の個別株動向では、電気自動車(EV)メーカーの中国恒大新能源汽車集団(恒大汽車:708/HK)が51.7%高と急騰し、最高値を更新した。同社は第3者割当増資を発表。EVの研究開発や債務返済に充てるという。
半面、本土系不動産セクターはさえない。融創中国HD(1918/HK)と合景泰富地産HD(1813/HK)がそろって2.3%安、世茂集団HD(813/HK)が2.1%安、中国海外発展(688/HK)が1.1%安と値を下げた。
一方、本土市場は反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.48%高の3624.24ポイントで取引を終了した。食品飲料株が高い。自動車株、小売株、家電株、ハイテク株、素材株、銀行・保険株、医薬品株も買われた。半面、不動産株は安い。エネルギー株、公益株、海運株、インフラ関連株の一角も売られた。
亜州リサーチ(株)
<FA>
「巣ごもり消費」の盛り上がりが意識される流れ。春節(旧正月:2月11〜17日)の大型連休を控える中、ヒトの移動による新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、各都市では帰省の自粛要請が相次ぐ状況だ。複数の都市で、他地域出身者による春節前後の帰省を引き留めるための補助金支給策などが発表されている。(亜州リサーチ編集部)
「ニューエコノミー」関連銘柄が相場をけん引。ハンセン指数の構成銘柄では、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が10.9%高、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が5.2%高、電子商取引(Eコマース)中国最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が3.0%高と上げが目立った(テンセントと美団は上場来高値を更新)。ハンセン指数の上昇寄与度は、上記3銘柄で504ポイントに達している。
そのほか、取引所運営の香港交易所(香港証券取引所:388/HK)が8.3%高と急反発し、最高値を更新した。市場活性化の期待が高まっている。ショート動画投稿アプリを手掛けるスーパー・ユニコーン「快手(クアイショウ)」については、今週にも香港でIPO(新規株式公開)の公募が始まる見通しだ。2019年9月に上場した百威亜太HD(バドワイザーAPAC:1876/HK)以来の規模となる可能性があり、報道によれば、応募者数が過去最多になるとの見方も広がっている(同社にはテンセントも出資)。
非鉄やレアアースなどの銘柄群も急伸。金川集団国際資源(2362/HK)が6.8%高、中国稀土HD(チャイナ・レア・アース:769/HK)が6.1%高、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が5.7%高、五鉱資源(ミンメタルズ・リソーシズ:1208/HK)と新疆新キン鉱業(3833/HK)がそろって4.2%高、江西カン鋒リ業(ガンフェン・リチウム:1772/HK)が2.6%高で引けた(カン鋒リ業は最高値更新)。
家電セクターも物色される。メーカーのTCL電子HD(1070/HK)が5.8%高、海爾智家(ハイアール・スマート・ホーム:6690/HK)が4.4%高、創維集団(スカイワース・グループ:751/HK)が3.9%高、販売チェーンの国美零售HD(ゴメ・リテール・ホールディング:493/HK)が4.2%高と値を上げた(海爾智家は最高値更新)。
他の個別株動向では、電気自動車(EV)メーカーの中国恒大新能源汽車集団(恒大汽車:708/HK)が51.7%高と急騰し、最高値を更新した。同社は第3者割当増資を発表。EVの研究開発や債務返済に充てるという。
半面、本土系不動産セクターはさえない。融創中国HD(1918/HK)と合景泰富地産HD(1813/HK)がそろって2.3%安、世茂集団HD(813/HK)が2.1%安、中国海外発展(688/HK)が1.1%安と値を下げた。
一方、本土市場は反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.48%高の3624.24ポイントで取引を終了した。食品飲料株が高い。自動車株、小売株、家電株、ハイテク株、素材株、銀行・保険株、医薬品株も買われた。半面、不動産株は安い。エネルギー株、公益株、海運株、インフラ関連株の一角も売られた。
亜州リサーチ(株)
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