28日の香港市場概況:ハンセン2.6%安で3日続落、引き締め懸念で不動産株に売り
[21/01/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
28日の香港市場は値下がり。主要52銘柄で構成されるハンセン指数が前日比746.76ポイント(2.55%)安の28550.77ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が317.21ポイント(2.72%)安の11334.03ポイントとそろって3日続落した。売買代金は2698億8100万香港ドルとなっている(27日は2551億2500万香港ドル)。
中国人民銀行(中央銀行)の資金吸収が嫌気される流れ。人民銀が28日に実施した公開市場操作(レポ)では、リバースレポ取引により1000億人民元の資金を市中に供給したものの、満期到来分との差引では1500億人民元の吸収超だった。オペによる吸収超は4日連続。中でも28日の吸収規模は昨年10月以来の大きさとなった。人民銀・貨幣政策委員の馬駿氏は先ごろ、「不動産や株式など一部分野でバブルが生じつつある」とコメント。当局が抑制に本腰を入れていると警戒された。昨夜の米株急落を嫌気し安く寄り付いた後、指数は下げ幅を徐々に広げている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が7.6%安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が6.9%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が6.8%安と下げが目立った。
セクター別では、中国の不動産が安い。融創中国HD(1918/HK)が4.8%、華潤置地(1109/HK)が3.9%、中国恒大集団(3333/HK)が3.4%、合景泰富地産HD(1813/HK)が3.3%、万科企業(2202/HKと中国金茂HD(817/HK)がそろって3.2%ずつ下落した。中国の各地域で、不動産引き締めの動きが広がっていることを売り材料視している。
半導体セクターも急落。上海復旦微電子集団(1385/HK)が10.2%安、華虹半導体(1347/HK)が8.9%安、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が8.6%安、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が7.7%安と値を下げた。
海上輸送やコンテナリース・生産、空運など運輸関連もさえない。中遠海運HD(1919/HK)が8.1%安、中遠海運能源運輸(1138/HK)が6.6%安、太平洋航運集団(2343/HK)が2.8%安、中遠海運発展(2866/HK)が18.9%安、中国国際海運集装箱(中国国際コンテナ:2039/HK)が7.9%安、国泰航空(キャセイ航空:293/HK)が9.7%安、中国国際航空(753/HK)が2.8%安、中国南方航空(1055/HK)が2.6%安、中国東方航空(670/HK)が2.6%安で取引を終えた。キャセイ航空は28日、67億4000万香港ドル(約910億円)規模の転換社債型新株予約権付社債を発行する計画を発表。潜在的な1株利益の希薄化や株式需給の悪化が懸念された。
半面、食品飲料や酒造の消費関連セクターはしっかり。康師傅HD(ティンイー:322/HK)が6.7%高、中国旺旺HD(151/HK)が6.3%高、統一企業中国HD(ユニプレジデント・チャイナ:220/HK)が4.9%高、日清食品(ニッシン・フーズ:1475/HK)が2.1%高、百威亜太HD(バドワイザーAPAC:1876/HK)が4.9%高で引けた(統一企業中国は最高値更新)。
他の個別株動向では、ITサービス会社の神州数碼HD(デジタル・チャイナ:861/HK)が5.1%高と急反発。同社は27日引け後、2020年通期に80%以上の増益が見込めると公表した。
一方、本土市場は反落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.91%安の3505.18ポイントで取引を終了した。ハイテク株が安い。消費関連株、自動車株、素材株、医薬品株、銀行・保険株、海運株、不動産株、防衛関連株、インフラ関連株なども売られた。半面、証券株はしっかり。メディア・娯楽関連株、公益株の一角も買われた。
亜州リサーチ(株)
<FA>
中国人民銀行(中央銀行)の資金吸収が嫌気される流れ。人民銀が28日に実施した公開市場操作(レポ)では、リバースレポ取引により1000億人民元の資金を市中に供給したものの、満期到来分との差引では1500億人民元の吸収超だった。オペによる吸収超は4日連続。中でも28日の吸収規模は昨年10月以来の大きさとなった。人民銀・貨幣政策委員の馬駿氏は先ごろ、「不動産や株式など一部分野でバブルが生じつつある」とコメント。当局が抑制に本腰を入れていると警戒された。昨夜の米株急落を嫌気し安く寄り付いた後、指数は下げ幅を徐々に広げている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が7.6%安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が6.9%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が6.8%安と下げが目立った。
セクター別では、中国の不動産が安い。融創中国HD(1918/HK)が4.8%、華潤置地(1109/HK)が3.9%、中国恒大集団(3333/HK)が3.4%、合景泰富地産HD(1813/HK)が3.3%、万科企業(2202/HKと中国金茂HD(817/HK)がそろって3.2%ずつ下落した。中国の各地域で、不動産引き締めの動きが広がっていることを売り材料視している。
半導体セクターも急落。上海復旦微電子集団(1385/HK)が10.2%安、華虹半導体(1347/HK)が8.9%安、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が8.6%安、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が7.7%安と値を下げた。
海上輸送やコンテナリース・生産、空運など運輸関連もさえない。中遠海運HD(1919/HK)が8.1%安、中遠海運能源運輸(1138/HK)が6.6%安、太平洋航運集団(2343/HK)が2.8%安、中遠海運発展(2866/HK)が18.9%安、中国国際海運集装箱(中国国際コンテナ:2039/HK)が7.9%安、国泰航空(キャセイ航空:293/HK)が9.7%安、中国国際航空(753/HK)が2.8%安、中国南方航空(1055/HK)が2.6%安、中国東方航空(670/HK)が2.6%安で取引を終えた。キャセイ航空は28日、67億4000万香港ドル(約910億円)規模の転換社債型新株予約権付社債を発行する計画を発表。潜在的な1株利益の希薄化や株式需給の悪化が懸念された。
半面、食品飲料や酒造の消費関連セクターはしっかり。康師傅HD(ティンイー:322/HK)が6.7%高、中国旺旺HD(151/HK)が6.3%高、統一企業中国HD(ユニプレジデント・チャイナ:220/HK)が4.9%高、日清食品(ニッシン・フーズ:1475/HK)が2.1%高、百威亜太HD(バドワイザーAPAC:1876/HK)が4.9%高で引けた(統一企業中国は最高値更新)。
他の個別株動向では、ITサービス会社の神州数碼HD(デジタル・チャイナ:861/HK)が5.1%高と急反発。同社は27日引け後、2020年通期に80%以上の増益が見込めると公表した。
一方、本土市場は反落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.91%安の3505.18ポイントで取引を終了した。ハイテク株が安い。消費関連株、自動車株、素材株、医薬品株、銀行・保険株、海運株、不動産株、防衛関連株、インフラ関連株なども売られた。半面、証券株はしっかり。メディア・娯楽関連株、公益株の一角も買われた。
亜州リサーチ(株)
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