8日の香港市場概況:ハンセン0.1%高で続伸、非鉄セクター急伸
[21/02/08]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
週明け8日の香港市場はまちまち。主要52銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比30.79ポイント(0.11%)高の29319.47ポイントと続伸する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は1.31ポイント(0.01%)安の11560.01ポイントと3日続落した。売買代金は1083億7000万香港ドルに縮小している(5日は1435億8100万香港ドル)。
外部環境の改善で買われる流れ。先週末の米株市場では、機関投資家がベンチマークとして重要視するS&P500指数が0.4%高と続伸し、市場最高値を切り上げた。米国では、追加経済対策の期待感が再び高まっている。朝方もみ合っていた本土株が上げ幅を拡大したことも、買い安心感を誘った。ただ、上値は重い。春節(旧正月)の大型連休を前に、買い手控えスタンスも漂った。春節では、香港市場が11日に半日立ち会い、12〜15日が休場となる(本土市場は11日から17日まで休場)。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が3.6%高、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が3.0%高、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が2.9%高、全国展開型デベロッパーの中国海外発展(688/HK)が2.6%高と上げが目立った(申洲国際集団は連日で上場来高値を更新)。
セクター別では、非鉄関連が高い。五鉱資源(1208/HK)が9.2%、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が7.6%、江西カン鋒リ業(ガンフェン・リチウム:1772/HK)が7.1%、江西銅業(358/HK)が6.0%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が5.9%、新疆新キン鉱業(3833/HK)が4.8%ずつ上昇した。商品市況高が追い風。この日の上海商品取引所では、アルミや銅など主要商品先物が大幅続伸した。
太陽光や風力などエコ発電関連の銘柄群も物色される。中国水発興業能源集団(旧社名・中国興業太陽能技術HD:750/HK)が10.3%高、信義光能HD(968/HK)が5.4%高、陽光能源HD(757/HK)が2.0%高、中国高速伝動設備集団(658/HK)が6.7%高、新疆金風科技(2208/HK)が3.8%高、龍源電力集団(916/HK)が3.1%高で取引を終えた。風力発電で中国最大手の龍源電力集団は5日引け後、今年1月の発電量が前年同月比47.5%増加したと報告。プラス成長は8カ月連続となった。
他の個別株動向では、ピックアップトラック・SUV生産の長城汽車(2333/HK)が9.7%高と急反発。1月の自動車販売をが前年同月比で7割増加し、9カ月連続でプラス成長したことが好感された。
半面、スマートフォン関連の銘柄群はさえない。高偉電子(1415/HK)が5.9%安、富智康集団(FIHモバイル:2038/HK)が3.3%安、瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が1.3%安、舜宇光学科技(2382/HK)が0.9%安と値を下げた。富智康については、2020年通期決算の赤字見通しが嫌気されている。
一方、本土市場は4日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.03%高の3532.45ポイントで取引を終了した。素材株が高い。消費関連株、ハイテク株、運輸株、インフラ関連株、医薬品株、証券株なども買われた。半面、保険株は安い。不動産株の一角も売られた。
亜州リサーチ(株)
<FA>
外部環境の改善で買われる流れ。先週末の米株市場では、機関投資家がベンチマークとして重要視するS&P500指数が0.4%高と続伸し、市場最高値を切り上げた。米国では、追加経済対策の期待感が再び高まっている。朝方もみ合っていた本土株が上げ幅を拡大したことも、買い安心感を誘った。ただ、上値は重い。春節(旧正月)の大型連休を前に、買い手控えスタンスも漂った。春節では、香港市場が11日に半日立ち会い、12〜15日が休場となる(本土市場は11日から17日まで休場)。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が3.6%高、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が3.0%高、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が2.9%高、全国展開型デベロッパーの中国海外発展(688/HK)が2.6%高と上げが目立った(申洲国際集団は連日で上場来高値を更新)。
セクター別では、非鉄関連が高い。五鉱資源(1208/HK)が9.2%、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が7.6%、江西カン鋒リ業(ガンフェン・リチウム:1772/HK)が7.1%、江西銅業(358/HK)が6.0%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が5.9%、新疆新キン鉱業(3833/HK)が4.8%ずつ上昇した。商品市況高が追い風。この日の上海商品取引所では、アルミや銅など主要商品先物が大幅続伸した。
太陽光や風力などエコ発電関連の銘柄群も物色される。中国水発興業能源集団(旧社名・中国興業太陽能技術HD:750/HK)が10.3%高、信義光能HD(968/HK)が5.4%高、陽光能源HD(757/HK)が2.0%高、中国高速伝動設備集団(658/HK)が6.7%高、新疆金風科技(2208/HK)が3.8%高、龍源電力集団(916/HK)が3.1%高で取引を終えた。風力発電で中国最大手の龍源電力集団は5日引け後、今年1月の発電量が前年同月比47.5%増加したと報告。プラス成長は8カ月連続となった。
他の個別株動向では、ピックアップトラック・SUV生産の長城汽車(2333/HK)が9.7%高と急反発。1月の自動車販売をが前年同月比で7割増加し、9カ月連続でプラス成長したことが好感された。
半面、スマートフォン関連の銘柄群はさえない。高偉電子(1415/HK)が5.9%安、富智康集団(FIHモバイル:2038/HK)が3.3%安、瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が1.3%安、舜宇光学科技(2382/HK)が0.9%安と値を下げた。富智康については、2020年通期決算の赤字見通しが嫌気されている。
一方、本土市場は4日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.03%高の3532.45ポイントで取引を終了した。素材株が高い。消費関連株、ハイテク株、運輸株、インフラ関連株、医薬品株、証券株なども買われた。半面、保険株は安い。不動産株の一角も売られた。
亜州リサーチ(株)
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