24日の香港市場概況:ハンセン3.0%安で反落、香港交易所8.9%下落
[21/02/24]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
24日の香港市場は大幅に値下がり。主要52銘柄で構成されるハンセン指数が前日比914.40ポイント(2.99%)安の29718.24ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が399.90ポイント(3.36%)安の11509.73ポイントとそろって反落した。売買代金は3530億500万香港ドルに膨張し、過去最大を塗り替えている(23日は2674億6600万香港ドル)。
投資家心理が悪化する流れ。香港の陳茂波(ポール・チャン)財政長官は24日の次年度(2021/22年)予算案演説で、証券取引印紙税の税率引き上げを発表した。マーケット参加者の投資意欲が減退すると懸念されている。米国でハイテク株売りが継続していることもマイナス材料として意識された。経済活動正常化の期待などで朝方は小高く推移したものの、程なくマイナスに転じ、中盤から一段安となっている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、取引所運営の香港交易所(香港証券取引所:388/HK)が8.9%安と大幅続落。一時は12.3%下げた。同社が昼に公表した通期決算は23%増益。期末配当も増額されたが、好感する買いは限定された。そのほか、石油生産大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が7.3%安、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が6.9%安と下げが目立っている。
「ニューエコノミー」関連も急落。ITやハイテクで構成されるハンセン科技指数は5.1%安と5日続落している(約4週ぶりの安値水準)。組み入れウエート上位の銘柄では、上記した美団のほか、快手科技(クアイショウ・テクノロジー:1024/HK)が8.6%安、小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が4.5%安と値を下げている。
今月に入ってからの上げが目立っていた非鉄(レアアース)関連も安い。五鉱資源(1208/HK)が16.0%、江西銅業(358/HK)が12.8%、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が8.5%、中国稀土HD(チャイナ・レア・アース:769/HK)が6.7%、江西カン鋒リ業(ガンフェン・リチウム:1772/HK)が4.6%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が3.9%ずつ下落した。
自動車セクターもさえない。比亜迪(BYD:1211/HK)が5.9%安、吉利汽車HD(175/HK)が5.8%安、長城汽車(2333/HK)が5.5%安、東風汽車集団(489/HK)が4.7%安、広州汽車集団(2238/HK)が3.4%安で取引を終えた。
半面、香港に拠点を置く銘柄群の一角はしっかり。莎莎国際HD(ササ・インターナショナル・ホールディングス:178/HK)が9.3%高、卓悦HD(ボンジュール・ホールディングス:653/HK)が6.1%高、太興集団HD(タイヒン・グループ・ホールディングス:6811/HK)が5.5%高、中電HD(CLPホールディングス:2/HK)が2.3%高、香港中華煤気(ホンコン・チャイナガス:3/HK)が1.7%高と値を上げた。消費関連については、香港の次年度(2021/22年)予算案に電子商品券の配布が盛り込まれたことも刺激材料。莎莎国際は約1年半ぶりの高値水準を回復した。
一方、本土市場は3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.99%安の3564.08ポイントで取引を終了した。銀行・保険株が下げを主導する。消費関連株、医薬品株、インフラ関連株、エネルギー株、ハイテク株なども売られた。
亜州リサーチ(株)
<FA>
投資家心理が悪化する流れ。香港の陳茂波(ポール・チャン)財政長官は24日の次年度(2021/22年)予算案演説で、証券取引印紙税の税率引き上げを発表した。マーケット参加者の投資意欲が減退すると懸念されている。米国でハイテク株売りが継続していることもマイナス材料として意識された。経済活動正常化の期待などで朝方は小高く推移したものの、程なくマイナスに転じ、中盤から一段安となっている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、取引所運営の香港交易所(香港証券取引所:388/HK)が8.9%安と大幅続落。一時は12.3%下げた。同社が昼に公表した通期決算は23%増益。期末配当も増額されたが、好感する買いは限定された。そのほか、石油生産大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が7.3%安、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が6.9%安と下げが目立っている。
「ニューエコノミー」関連も急落。ITやハイテクで構成されるハンセン科技指数は5.1%安と5日続落している(約4週ぶりの安値水準)。組み入れウエート上位の銘柄では、上記した美団のほか、快手科技(クアイショウ・テクノロジー:1024/HK)が8.6%安、小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が4.5%安と値を下げている。
今月に入ってからの上げが目立っていた非鉄(レアアース)関連も安い。五鉱資源(1208/HK)が16.0%、江西銅業(358/HK)が12.8%、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が8.5%、中国稀土HD(チャイナ・レア・アース:769/HK)が6.7%、江西カン鋒リ業(ガンフェン・リチウム:1772/HK)が4.6%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が3.9%ずつ下落した。
自動車セクターもさえない。比亜迪(BYD:1211/HK)が5.9%安、吉利汽車HD(175/HK)が5.8%安、長城汽車(2333/HK)が5.5%安、東風汽車集団(489/HK)が4.7%安、広州汽車集団(2238/HK)が3.4%安で取引を終えた。
半面、香港に拠点を置く銘柄群の一角はしっかり。莎莎国際HD(ササ・インターナショナル・ホールディングス:178/HK)が9.3%高、卓悦HD(ボンジュール・ホールディングス:653/HK)が6.1%高、太興集団HD(タイヒン・グループ・ホールディングス:6811/HK)が5.5%高、中電HD(CLPホールディングス:2/HK)が2.3%高、香港中華煤気(ホンコン・チャイナガス:3/HK)が1.7%高と値を上げた。消費関連については、香港の次年度(2021/22年)予算案に電子商品券の配布が盛り込まれたことも刺激材料。莎莎国際は約1年半ぶりの高値水準を回復した。
一方、本土市場は3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.99%安の3564.08ポイントで取引を終了した。銀行・保険株が下げを主導する。消費関連株、医薬品株、インフラ関連株、エネルギー株、ハイテク株なども売られた。
亜州リサーチ(株)
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