25日の香港市場概況:ハンセン1.2%高で反発、本土系不動産セクター急伸
[21/02/25]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
25日の香港市場は値上がり。主要52銘柄で構成されるハンセン指数が前日比355.93ポイント(1.20%)高の30074.17ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が207.68ポイント(1.80%)高の11717.41ポイントとそろって反発した。売買代金は2508億600万香港ドルとなっている(24日は3530億500万香港ドルと過去最大の商い)。
自律反発狙いの買いが先行する流れ。昨日の相場では、ハンセン指数が3.0%安と急反落し、科技指数が5.1%安と5日続落していた。昨夜の米株高も追い風。米金融緩和の長期化と経済活動の正常化が期待される中、主要指標のNYダウは1.4%高と3日続伸し、1週間ぶりに最高値を更新した。中国の経済対策に対する期待感も根強い。来週3月5日、国会に相当する全国人民代表委員会(全人代)が開幕する。初日の開幕式では、李克強・首相が「政府活動報告」を読み上げ、2021年の政策方針などを明らかにする予定だ。(亜州リサーチ編集部)
本土系不動産セクターが全体相場をけん引。融創中国HD(1918/HK)が12.4%高、世茂集団HD(813/HK)が12.1%高、華潤置地(1109/HK)が11.2%高、中国海外発展(688/HK)が7.7%高、龍湖地産(960/HK)が7.5%高、碧桂園HD(2007/HK)が7.4%高、中国恒大集団(3333/HK)が6.6%高で引けた。地方政府の国有地売却方式が改革される??と報じられたことが刺激材料。大手デベロッパーの優位性が高まるとの見方が広がった。
非鉄(レアアース)セクターもしっかり。中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が17.0%高、五鉱資源(1208/HK)が6.1%高、新疆新キン鉱業(3833/HK)が4.1%高、江西銅業(358/HK)が3.1%高とそろって反発した。24日のロンドン金属取引所(LME)では、銅先物(3カ月)が約9年半ぶりの高値を付けている。この日の上海期貨交易所(上海先物取引所)でも、アルミや銅など主要産品が軒並み急伸した。
ゼネコンやセメント、鉄鋼などインフラ建設セクターも物色される。中国中鉄(390/HK)が5.1%高、中国建築国際集団(3311/HK)が4.4%高、中国鉄建(1186/HK)が3.0%高、中国交通建設(1800/HK)が2.1%高、中国建材(3323/HK)が4.9%高、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が1.9%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が3.7%高、鞍鋼(347/HK)が2.5%高と値を上げた。
他の個別株動向では、バイオ医薬品ベンチャーの康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が11.0%高。同社は24日、自社が開発した新型コロナウイルス感染症ワクチン「Ad5-nCoV」について、中国国家薬品監督管理局に上市申請を提出したと報告した。そのほか、ショート動画投稿アプリの快手科技(クアイショウ・テクノロジー:1024/HK)が3.7%高。現地メディアが24日伝えたところによれば、同社アプリの1日当たりアクティブユーザー(DAU)は、春節(旧正月)期間のピーク時で5億人に迫り、過去最多を更新した。
一方、本土市場は4日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.59%高の3585.05ポイントで取引を終了した。金融株が相場をけん引する。不動産株、エネルギー株、素材株、海運株、インフラ建設関連株、公益株なども買われた。半面、食品飲料や自動車の消費関連株は安い。医薬品株、ハイテク株の一角も売られた。
亜州リサーチ(株)
<FA>
自律反発狙いの買いが先行する流れ。昨日の相場では、ハンセン指数が3.0%安と急反落し、科技指数が5.1%安と5日続落していた。昨夜の米株高も追い風。米金融緩和の長期化と経済活動の正常化が期待される中、主要指標のNYダウは1.4%高と3日続伸し、1週間ぶりに最高値を更新した。中国の経済対策に対する期待感も根強い。来週3月5日、国会に相当する全国人民代表委員会(全人代)が開幕する。初日の開幕式では、李克強・首相が「政府活動報告」を読み上げ、2021年の政策方針などを明らかにする予定だ。(亜州リサーチ編集部)
本土系不動産セクターが全体相場をけん引。融創中国HD(1918/HK)が12.4%高、世茂集団HD(813/HK)が12.1%高、華潤置地(1109/HK)が11.2%高、中国海外発展(688/HK)が7.7%高、龍湖地産(960/HK)が7.5%高、碧桂園HD(2007/HK)が7.4%高、中国恒大集団(3333/HK)が6.6%高で引けた。地方政府の国有地売却方式が改革される??と報じられたことが刺激材料。大手デベロッパーの優位性が高まるとの見方が広がった。
非鉄(レアアース)セクターもしっかり。中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が17.0%高、五鉱資源(1208/HK)が6.1%高、新疆新キン鉱業(3833/HK)が4.1%高、江西銅業(358/HK)が3.1%高とそろって反発した。24日のロンドン金属取引所(LME)では、銅先物(3カ月)が約9年半ぶりの高値を付けている。この日の上海期貨交易所(上海先物取引所)でも、アルミや銅など主要産品が軒並み急伸した。
ゼネコンやセメント、鉄鋼などインフラ建設セクターも物色される。中国中鉄(390/HK)が5.1%高、中国建築国際集団(3311/HK)が4.4%高、中国鉄建(1186/HK)が3.0%高、中国交通建設(1800/HK)が2.1%高、中国建材(3323/HK)が4.9%高、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が1.9%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が3.7%高、鞍鋼(347/HK)が2.5%高と値を上げた。
他の個別株動向では、バイオ医薬品ベンチャーの康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が11.0%高。同社は24日、自社が開発した新型コロナウイルス感染症ワクチン「Ad5-nCoV」について、中国国家薬品監督管理局に上市申請を提出したと報告した。そのほか、ショート動画投稿アプリの快手科技(クアイショウ・テクノロジー:1024/HK)が3.7%高。現地メディアが24日伝えたところによれば、同社アプリの1日当たりアクティブユーザー(DAU)は、春節(旧正月)期間のピーク時で5億人に迫り、過去最多を更新した。
一方、本土市場は4日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.59%高の3585.05ポイントで取引を終了した。金融株が相場をけん引する。不動産株、エネルギー株、素材株、海運株、インフラ建設関連株、公益株なども買われた。半面、食品飲料や自動車の消費関連株は安い。医薬品株、ハイテク株の一角も売られた。
亜州リサーチ(株)
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