1日の香港市場概況:ハンセン1.6%高で反発、科技指数は3.9%上昇
[21/03/01]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 外国株
週明け1日の香港市場は値上がり。主要52銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比472.36ポイント(1.63%)高の29452.57ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が206.47ポイント(1.84%)高の11453.68ポイントとそろって反発した。「ニューエコノミー」関連で構成されるハンセン科技指数は3.9%高と急反発。他の指数をアウトパフォームした。売買代金は2092億2100万香港ドルに縮小している(2月26日は3202億3900万香港ドル)。
自律反発狙いの買いが先行する流れ。先週末のハンセン指数は3.6%安と今年最大の下落率を記録し、約1カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいた。米10年債利回りの上昇が一服する中、米株市場で高PERのハイテク株(成長株)に買い戻しが入ったことも好感されている。中国の経済政策に対する期待感も強まる状況。中国で5日、国会に相当する全国人民代表委員会(全人代)が開幕する。前日(2月28日)発表された2月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)は50.6となり、3カ月連続で前月を下回ったものの、これを嫌気する売りは限定されている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が7.9%高、スポーツシューズ生産・販売の安踏体育用品(ANTAスポーツ・プロダクツ:2020/HK)が7.7%高、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が6.5%高、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が5.2%高と上げが目立った。このほか、指数構成銘柄の四半期毎見直しで新規組み入れが決定した銘柄群も急伸。阿里健康信息技術(241/HK)が9.4%高、海底撈国際HD(6862/HK)が8.2%高、龍湖集団HD(960/HK)が3.7%高で取引を終えた。
セクター別では、スポーツ用品や自動車、家電など消費関連が高い。上記した安踏体育用品のほか、361度国際(1361/HK)が10.7%、李寧(リーニン:2331/HK)が7.8%、比亜迪(BYD:1211/HK)が8.0%、吉利汽車HD(175/HK)が3.4%、創維集団(スカイワース・グループ:751/HK)が7.8%、海爾智家(ハイアール・スマート・ホーム:6690/HK)と海信家電集団(ハイセンス・ホーム・アプライアンシズ・グループ:921/HK)がそろって6.4%ずつ上昇した。
海上輸送やコンテナリース・生産、港湾など海運関連セクターもしっかり。太平洋航運集団(2343/HK)が7.8%高、中遠海運HD(1919/HK)が7.2%高、東方海外(316/HK)が5.6%高、中国国際海運集装箱(中国国際コンテナ:2039/HK)が4.8%高、中遠海運発展(2866/HK)が3.2%高、招商局港口HD(144/HK)が3.5%高、中遠海運港口(1199/HK)が3.0%高で引けた。
農業関連セクターも物色される。窒素系肥料メーカーの中海石油化学(チャイナ・ブルーケミカル:3983/HK)が21.3%高、農機メーカー中国大手の第一トラクター(ファースト・トラクター:38/HK)が21.0%高、肥料販売中国最大手の中化化肥HD(サイノフェルト:297/HK)が13.3%高、アグリビジネスの超大現代農業(682/HK)が11.4%高で引けた。第一トラクターに関しては、中国農業農村部が26日、新たな農業機械購入補助金政策を実施すると発表したことが引き続き材料視されている。同社株は約3年半ぶりの高値水準を回復した。
半面、香港に拠点を置く金融・不動産セクターは安い。東亜銀行(23/HK)が3.6%、HSBC(5/HK)が2.5%、中銀香港(2388/HK)が1.4%、新鴻基地産発展(サンフンカイ・プロパティーズ:16/HK)が3.7%、新世界発展(ニュー・ワールド・ディベロップメント:17/HK)が2.4%ずつ下落した。
一方、本土市場は反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.21%高の3551.40ポイントで取引を終了した。素材株が高い。ハイテク株、消費関連株、海運株、インフラ関連株、不動産株、医薬品株なども買われた。半面、金融株の一角は売られている。
亜州リサーチ(株)
<FA>
自律反発狙いの買いが先行する流れ。先週末のハンセン指数は3.6%安と今年最大の下落率を記録し、約1カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいた。米10年債利回りの上昇が一服する中、米株市場で高PERのハイテク株(成長株)に買い戻しが入ったことも好感されている。中国の経済政策に対する期待感も強まる状況。中国で5日、国会に相当する全国人民代表委員会(全人代)が開幕する。前日(2月28日)発表された2月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)は50.6となり、3カ月連続で前月を下回ったものの、これを嫌気する売りは限定されている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が7.9%高、スポーツシューズ生産・販売の安踏体育用品(ANTAスポーツ・プロダクツ:2020/HK)が7.7%高、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が6.5%高、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が5.2%高と上げが目立った。このほか、指数構成銘柄の四半期毎見直しで新規組み入れが決定した銘柄群も急伸。阿里健康信息技術(241/HK)が9.4%高、海底撈国際HD(6862/HK)が8.2%高、龍湖集団HD(960/HK)が3.7%高で取引を終えた。
セクター別では、スポーツ用品や自動車、家電など消費関連が高い。上記した安踏体育用品のほか、361度国際(1361/HK)が10.7%、李寧(リーニン:2331/HK)が7.8%、比亜迪(BYD:1211/HK)が8.0%、吉利汽車HD(175/HK)が3.4%、創維集団(スカイワース・グループ:751/HK)が7.8%、海爾智家(ハイアール・スマート・ホーム:6690/HK)と海信家電集団(ハイセンス・ホーム・アプライアンシズ・グループ:921/HK)がそろって6.4%ずつ上昇した。
海上輸送やコンテナリース・生産、港湾など海運関連セクターもしっかり。太平洋航運集団(2343/HK)が7.8%高、中遠海運HD(1919/HK)が7.2%高、東方海外(316/HK)が5.6%高、中国国際海運集装箱(中国国際コンテナ:2039/HK)が4.8%高、中遠海運発展(2866/HK)が3.2%高、招商局港口HD(144/HK)が3.5%高、中遠海運港口(1199/HK)が3.0%高で引けた。
農業関連セクターも物色される。窒素系肥料メーカーの中海石油化学(チャイナ・ブルーケミカル:3983/HK)が21.3%高、農機メーカー中国大手の第一トラクター(ファースト・トラクター:38/HK)が21.0%高、肥料販売中国最大手の中化化肥HD(サイノフェルト:297/HK)が13.3%高、アグリビジネスの超大現代農業(682/HK)が11.4%高で引けた。第一トラクターに関しては、中国農業農村部が26日、新たな農業機械購入補助金政策を実施すると発表したことが引き続き材料視されている。同社株は約3年半ぶりの高値水準を回復した。
半面、香港に拠点を置く金融・不動産セクターは安い。東亜銀行(23/HK)が3.6%、HSBC(5/HK)が2.5%、中銀香港(2388/HK)が1.4%、新鴻基地産発展(サンフンカイ・プロパティーズ:16/HK)が3.7%、新世界発展(ニュー・ワールド・ディベロップメント:17/HK)が2.4%ずつ下落した。
一方、本土市場は反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.21%高の3551.40ポイントで取引を終了した。素材株が高い。ハイテク株、消費関連株、海運株、インフラ関連株、不動産株、医薬品株なども買われた。半面、金融株の一角は売られている。
亜州リサーチ(株)
<FA>