5日の香港市場概況:ハンセン0.5%安で続落、銀行・石油の大型株買いで下値は限定
[21/03/05]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
5日の香港市場は値下がり。主要52銘柄で構成されるハンセン指数が前日比138.50ポイント(0.47%)安の29098.29ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が33.36ポイント(0.29%)安の11292.22ポイントとそろって続落した。ITやハイテクなど「ニューエコノミー」関連で構成されるハンセン科技指数は2.1%安。他の指数をアンダーパフォームした。売買代金は2404億3600万香港ドルとなっている(4日は2243億5400万香港ドル)。
米ハイテク株安が嫌気される展開。昨夜の米株市場では、米金利高に歯止めがかからない中、高PERのグロース株(成長株)に売りがかさみ、ナスダック指数が2.1%安と3日続落した。4日の米10年債利回りは、前日の1.48%台からさらに上昇し、一時1.55%に跳ね上がっている。他方、中国で昼前に公表された人民元建て上海銀行間取引金利(SHIBOR)は、翌日物や1年物など全期間で低下。ハンセン指数は一時プラス圏に浮上し、本土株指数は小幅ながらプラスでで終了している。
なお本日、全国人民代表大会(全人代)が開幕した。冒頭で李克強・首相は「政府活動報告」を読み上げ、今年の国内総生産(GDP)成長率を6%以上に設定すると発表している。中国の2020年GDP成長率は2.3%だった。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、スマートフォン中国大手の小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が3.7%安、電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が3.1%安、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が2.7%安と下げが目立った。
セクター別では、非鉄や鉄鋼、セメントなど素材が安い。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が9.4%、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が8.9%、五鉱資源(1208/HK)が6.5%、江西銅業(358/HK)が4.8%、中国東方集団HD(581/HK)が8.2%、鞍鋼(347/HK)が8.0%、中国建材(3323/HK)が8.9%、中国西部水泥(西部セメント:2233/HK)が2.3%ずつ下落した。4日のロンドン金属取引所(LME)では、アルミや銅など主要産品の先物が全面安。この日の上海期貨交易所(上海商品先物取引所)でも、非鉄や鉄筋など主要な産品が下落した。
不動産セクターもさえない。万科企業(2202/HK)が3.2%安、中国金茂HD(817/HK)が2.2%安、合景泰富集団HD(1813/HK)が2.1%安、融創中国HD(1918/HK)が2.0%安、中国恒大集団(3333/HK)が1.8%安と値を下げた。中国でも1月下旬以降、住宅ローン金利が緩やかに上昇しつつある??と報じられている。
半面、銀行セクターは高い。中国農業銀行(1288/HK)が4.4%、中国工商銀行(1398/HK)が3.6%、中国銀行(3988/HK)が2.2%、交通銀行(3328/HK)が1.8%、中国建設銀行(939/HK)が1.7%ずつ上昇した。最大手行の中国工商銀行は、昨年1月以来の高値水準を回復している。
石油や天然ガスのエネルギーセクターもしっかり。中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が3.2%高、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.4%高、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が1.2%高、華潤燃気HD(華潤ガス:1193/HK)と中国燃気HD(中国ガス:384/HK)がそろって2.4%高、新奥能源HD(ENNエナジー:2688/HK)が1.8%高と値を上げた。
一方、本土市場は小幅続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.04%安の3501.99ポイントで取引を終了した。素材株が安い。不動産株、保険株、発電株、半導体株、インフラ関連株、空運株なども売られた。半面、自動車や酒造など内需関連はしっかり。銀行・証券株、医薬品株、エネルギー株、娯楽・レジャー株なども買われた。
亜州リサーチ(株)
<FA>
米ハイテク株安が嫌気される展開。昨夜の米株市場では、米金利高に歯止めがかからない中、高PERのグロース株(成長株)に売りがかさみ、ナスダック指数が2.1%安と3日続落した。4日の米10年債利回りは、前日の1.48%台からさらに上昇し、一時1.55%に跳ね上がっている。他方、中国で昼前に公表された人民元建て上海銀行間取引金利(SHIBOR)は、翌日物や1年物など全期間で低下。ハンセン指数は一時プラス圏に浮上し、本土株指数は小幅ながらプラスでで終了している。
なお本日、全国人民代表大会(全人代)が開幕した。冒頭で李克強・首相は「政府活動報告」を読み上げ、今年の国内総生産(GDP)成長率を6%以上に設定すると発表している。中国の2020年GDP成長率は2.3%だった。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、スマートフォン中国大手の小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が3.7%安、電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が3.1%安、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が2.7%安と下げが目立った。
セクター別では、非鉄や鉄鋼、セメントなど素材が安い。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が9.4%、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が8.9%、五鉱資源(1208/HK)が6.5%、江西銅業(358/HK)が4.8%、中国東方集団HD(581/HK)が8.2%、鞍鋼(347/HK)が8.0%、中国建材(3323/HK)が8.9%、中国西部水泥(西部セメント:2233/HK)が2.3%ずつ下落した。4日のロンドン金属取引所(LME)では、アルミや銅など主要産品の先物が全面安。この日の上海期貨交易所(上海商品先物取引所)でも、非鉄や鉄筋など主要な産品が下落した。
不動産セクターもさえない。万科企業(2202/HK)が3.2%安、中国金茂HD(817/HK)が2.2%安、合景泰富集団HD(1813/HK)が2.1%安、融創中国HD(1918/HK)が2.0%安、中国恒大集団(3333/HK)が1.8%安と値を下げた。中国でも1月下旬以降、住宅ローン金利が緩やかに上昇しつつある??と報じられている。
半面、銀行セクターは高い。中国農業銀行(1288/HK)が4.4%、中国工商銀行(1398/HK)が3.6%、中国銀行(3988/HK)が2.2%、交通銀行(3328/HK)が1.8%、中国建設銀行(939/HK)が1.7%ずつ上昇した。最大手行の中国工商銀行は、昨年1月以来の高値水準を回復している。
石油や天然ガスのエネルギーセクターもしっかり。中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が3.2%高、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.4%高、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が1.2%高、華潤燃気HD(華潤ガス:1193/HK)と中国燃気HD(中国ガス:384/HK)がそろって2.4%高、新奥能源HD(ENNエナジー:2688/HK)が1.8%高と値を上げた。
一方、本土市場は小幅続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.04%安の3501.99ポイントで取引を終了した。素材株が安い。不動産株、保険株、発電株、半導体株、インフラ関連株、空運株なども売られた。半面、自動車や酒造など内需関連はしっかり。銀行・証券株、医薬品株、エネルギー株、娯楽・レジャー株なども買われた。
亜州リサーチ(株)
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