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26日の香港市場概況:ハンセン1.6%高と6日ぶり反発、内外環境が改善

注目トピックス 外国株
26日の香港市場は、主要55銘柄で構成されるハンセン指数が前日比436.82ポイント(1.57%)高の28336.43ポイントと6日ぶり、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が221.79ポイント(2.06%)高の10966.06ポイントと4日ぶりにそれぞれ反発した。売買代金は1839億400万香港ドルにやや縮小している(25日は2004億7900万香港ドル)。


内外環境の改善で投資家心理が上向く流れ。経済活動の早期正常化が期待される中、昨夜の米株市場では主要株価指数がそろって反発した。バイデン米大統領は25日、就任後初の記者会見に臨み、新型コロナウイルスのワクチン接種を4月末までに2億回とする新目標を表明(従来目標から倍増)。米景気の回復が中国にも恩恵を及ぼすと期待された。また、中国本土では預金準備率の引き下げ観測が浮上。中国メディアの報道によれば、特定の銀行に流動性を増加させ、資金需要が活発化する4月の資金ひっ迫を避ける狙いだ。(亜州リサーチ編集部)


ハンセン指数の構成銘柄では、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が6.6%高、スマートフォン中国大手の小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が6.3%高、スポーツ用品大手の安踏体育用品(ANTAスポーツ・プロダクツ:2020/HK)が5.6%高と上げが目立った。小米に関しては、長城汽車(2333/HK)の工場を借り受け、電気自動車(EV)を生産する計画がある??などと伝えられたことが刺激材料。その長城汽車も10.4%高と急伸している。


他のハンセン銘柄では、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が8.1%上昇。同業の龍湖集団HD(960/HK)も5.8%値上がりした。うち龍湖集団は本日昼休みに20年12月期の業績を発表。不動産販売の好調で増益を確保している。


業績動向を手がかりにした動きでは、建設機械メーカー中国大手の中国龍工HD(3339/HK)が18.5%高。19%増益を達成した上で、増配方針を発表している。そのほか中信銀行(998/HK)が1.8%高。20年12月期決算は2%増益となり、不良債権比率も改善した。


半面、業績が低迷した銘柄群の一角はさえない。通信設備メーカー大手の京信通信系統HD(コムバ・テレコムシステムズ:2342/HK)が4.8%安と続落した。コロナ禍による通信ネットワークの建設遅延などが影響し、通期決算は赤字に転落している。


一方、本土市場は4日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.63%高の3418.33ポイントで取引を終了した。消費関連株が高い。ホテル・観光株、自動車株、不動産株、建材株、非鉄金属株なども幅広く買われた。

亜州リサーチ(株)




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