21日の香港市場概況:ハンセン0.03%高で小反発、テンセント安で上値は限定的
[21/05/21]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
21日の香港市場は、主要55銘柄で構成されるハンセン指数が前日比8.15ポイント(0.03%)高の28458.44ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が59.77ポイント(0.56%)高の10702.57ポイントと小幅ながらそろって反発した。売買代金は1519億200万香港ドルにやや縮小している(20日は1687億9300万香港ドル)。
外部環境の改善が相場を支える流れ。米国では雇用情勢が安定する中、早期の経済回復が期待されている。また、米ハイテク株高も追い風。昨夜の米株市場では、米長期債利回りの低下を手がかりに、ハイテクなど高PERのグロース(成長)株に買い戻しが入った。ただ、決算報告後の主力銘柄が急落し、ハンセン指数も安く推移する場面がみられている。また、指数構成銘柄の定期見直しも気がかり材料。株価指数を算出するハンセン・インデックシズ(HSI)は21日の香港マーケット終了後、四半期ごとのハンセン指数構成銘柄の定期見直し結果を公表する。今回の見直しは3月の「ハンセン指数改革」発表後で初めてとなるだけに、その内容に注目が集まる状況だ。組み入れ銘柄数の増加が見込まれている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が4.5%高、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(ハイディラオ・インターナショナル・ホールディング:6862/HK)が4.1%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が2.6%高と上げが目立った。
セクター別では、スマートフォン部材・組立てや半導体のハイテクが高い。上記した舜宇光学科技のほか、高偉電子HD(コーウェル・イー・ホールディングス:1415/HK)が2.4%、瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が2.2%、丘タイ科技(Qテクノロジー:1478/HK)が2.1%、富智康集団(FIHモバイル:2038/HK)が2.7%、華虹半導体(1347/HK)と上海復旦微電子集団(1385/HK)がそろって3.0%ずつ上昇した。
医薬品セクターも物色される。中国神威薬業集団(2877/HK)が7.7%高、康哲薬業HD(チャイナ・メディカル・システム・ホールディングス:867/HK)が6.3%高、百済神州(ベイジーン:6160/HK)が4.6%高、上海復星医薬集団(2196/HK)が2.7%高、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が1.1%高で取引を終えた。
海運セクターもしっかり。中遠海運HD(1919/HK)が4.9%高、太平洋航運集団(2343/HK)が4.4%高、海豊国際HD(SITCインターナショナル・ホールディングス:1308/HK)が2.1%高、東方海外(316/HK)が2.0%高で引けた。
半面、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)は3.4%安と急反落。同社が昨日引け後に報告した1〜3月期決算は、売上高が市場予想を上回ったものの、特殊要因を除いた調整後純利益は事前予想をやや下振れる内容だった。全体相場の重しとなっている。そのほか、消費関連株や不動産株の一角も弱含んだ。
一方、本土市場は3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.58%安の3486.56ポイントで取引を終了した。金融株が下げを主導する。ITハイテク株、消費関連株、医薬品株、不動産株、防衛関連株なども売られた。半面、資源・素材株は高い。海運株、公益株も買われている。
亜州リサーチ(株)
<FA>
外部環境の改善が相場を支える流れ。米国では雇用情勢が安定する中、早期の経済回復が期待されている。また、米ハイテク株高も追い風。昨夜の米株市場では、米長期債利回りの低下を手がかりに、ハイテクなど高PERのグロース(成長)株に買い戻しが入った。ただ、決算報告後の主力銘柄が急落し、ハンセン指数も安く推移する場面がみられている。また、指数構成銘柄の定期見直しも気がかり材料。株価指数を算出するハンセン・インデックシズ(HSI)は21日の香港マーケット終了後、四半期ごとのハンセン指数構成銘柄の定期見直し結果を公表する。今回の見直しは3月の「ハンセン指数改革」発表後で初めてとなるだけに、その内容に注目が集まる状況だ。組み入れ銘柄数の増加が見込まれている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が4.5%高、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(ハイディラオ・インターナショナル・ホールディング:6862/HK)が4.1%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が2.6%高と上げが目立った。
セクター別では、スマートフォン部材・組立てや半導体のハイテクが高い。上記した舜宇光学科技のほか、高偉電子HD(コーウェル・イー・ホールディングス:1415/HK)が2.4%、瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が2.2%、丘タイ科技(Qテクノロジー:1478/HK)が2.1%、富智康集団(FIHモバイル:2038/HK)が2.7%、華虹半導体(1347/HK)と上海復旦微電子集団(1385/HK)がそろって3.0%ずつ上昇した。
医薬品セクターも物色される。中国神威薬業集団(2877/HK)が7.7%高、康哲薬業HD(チャイナ・メディカル・システム・ホールディングス:867/HK)が6.3%高、百済神州(ベイジーン:6160/HK)が4.6%高、上海復星医薬集団(2196/HK)が2.7%高、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が1.1%高で取引を終えた。
海運セクターもしっかり。中遠海運HD(1919/HK)が4.9%高、太平洋航運集団(2343/HK)が4.4%高、海豊国際HD(SITCインターナショナル・ホールディングス:1308/HK)が2.1%高、東方海外(316/HK)が2.0%高で引けた。
半面、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)は3.4%安と急反落。同社が昨日引け後に報告した1〜3月期決算は、売上高が市場予想を上回ったものの、特殊要因を除いた調整後純利益は事前予想をやや下振れる内容だった。全体相場の重しとなっている。そのほか、消費関連株や不動産株の一角も弱含んだ。
一方、本土市場は3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.58%安の3486.56ポイントで取引を終了した。金融株が下げを主導する。ITハイテク株、消費関連株、医薬品株、不動産株、防衛関連株なども売られた。半面、資源・素材株は高い。海運株、公益株も買われている。
亜州リサーチ(株)
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