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17日の香港市場概況:ハンセン0.4%高で3日ぶり反発、半導体セクターに買い(訂正)

注目トピックス 外国株
17日の香港市場は、主要58銘柄で構成されるハンセン指数が前日比121.75ポイント(0.43%)高の28558.59ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が26.70ポイント(0.25%)高の10589.67ポイントとそろって3日ぶりに反発した。売買代金は1402億5800万香港ドルとなっている(16日は1383億5100万香港ドル)。


中国の景気テコ入れ策に期待感が先行する流れ。前日発表の中国指標が軒並み下振れる中、「当局は景気対策を継続する」との見方が改めて広がっている。また、ハンセン指数は前日までの続落で、約3週ぶりの安値水準に落ち込んでいただけに、自律反発狙いの買いもみられた。ただ、全体としては上値が重い。米連邦準備制度理事会(FRB)が開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)では、多くのメンバーが「2023年内のゼロ金利政策解除」を予想した。また、パウエルFRB議長は記者会見で、テーパリング(量的緩和の縮小)の議論を始めることに言及している。(亜州リサーチ編集部)


ハンセン指数の構成銘柄では、充電池・自動車メーカーの比亜迪(BYD:1211/HK)が8.3%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が7.7%高、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が6.1%高と上げが目立った。


セクター別では、半導体が高い。晶門半導体(ソロモン・システック:2878/HK)が15.3%、華虹半導体(1347/HK)が10.1%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が6.1%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が5.4%ずつ上昇した。産業支援の動きが期待される。中国の習近平・国家主席は劉鶴・副首相に半導体国産化実現の陣頭指揮を任せるもよう??と報じられた。


海運セクターもしっかり。太平洋航運集団(2343/HK)が6.4%高、中遠海運HD(1919/HK)と東方海外(316/HK)が6.2%高、中遠海運能源運輸(1138/HK)が2.8%高、海豊国際HD(SITCインターナショナル・ホールディングス:1308/HK)が1.5%高とそろって反発した。

スポーツ用品セクターも物色される。特歩国際HD(Xtep:1368/HK)が15.8%高、361度国際(1361/HK)が13.8%高、李寧(リーニン:2331/HK)が3.7%高、中国動向(3818/HK)が3.6%高、安踏体育用品(ANTAスポーツ・プロダクツ:2020/HK)が3.4%高で取引を終えた。特歩国際と李寧、安踏は上場来高値をそろって更新している。東京オリンピックの開催や、22年の北京オリンピックが視野に入ったことを材料視。売上増の期待が高まっている。


半面、不動産セクターの一角は安い。世茂房地産HD(813/HK)と中国金茂(817/HK)が1.5%、融創中国HD(1918/HK)が1.4%、広州富力地産(2777/HK)が1.3%、合景泰富地産HD(1813/HK)が1.1%ずつ下落した。


中国保険セクターもさえない。中国太平洋保険集団(2601/HK)が2.7%安、新華人寿保険(1336/HK)が1.7%安、中国人民財産保険(PICC:2328/HK)が0.8%安、中国平安保険(2318/HK)が0.6%安で引けた。


一方、本土市場は4日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.21%高の3525.60ポイントで取引を終了した。ハイテク株が高い。海運株、食品飲料株、自動車株、医薬品株、公益株なども買われた。半面、石油・石炭株は安い。金融株、素材株、不動産株の一角も売られた。

亜州リサーチ(株)



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