24日の香港市場概況:ハンセン0.2%高で続伸、再エネ銘柄に買い
[21/06/24]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
24日の香港市場は、主要58銘柄で構成されるハンセン指数が前日比65.39ポイント(0.23%)高の28882.46ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が3.40ポイント(0.03%)高の10677.31ポイントとそろって続伸した。売買代金は1339億5600万香港ドルに縮小している(23日は1565億6100万香港ドル)。
経済回復の期待感が相場を支える流れ。中国財政部は23日、今年1〜5月の国有企業利益総額が前年同期比で2.7倍に膨らんだと報告した。また、香港貿易発展局は同日、2021年の輸出増加率の予想値を5→15%に上方修正している。ただ、上値は限定的。米中関係の悪化懸念や、米金融政策の不透明感が重しだ。米国はこのところ、ウイグルの人権侵害問題や香港の自治などを巡り、対中圧力を強めている。米商務省は23日、国家安全保障上の懸念を理由に太陽電池素材などに関連する中国5社・団体をエンティティリスト(EL、禁輸措置対象リスト)に追加すると発表した。指数は安く推移する場面もみられている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、太陽光発電用ガラス基板メーカーの信義光能HD(シンイ・ソーラー・ホールディングス:968/HK)が3.4%高、医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス・インフォメーション・テクノロジー:241/HK)が2.6%高、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が2.3%高と上げが目立った。
セクター別では、太陽光や風力など再生可能エネルギー関連が高い。上記した信義光能のほか、新特能源(シンター・エナジー:1799/HK)が7.3%、福莱特玻璃集団(フラット・グラス・グループ:6865/HK)が4.8%、陽光能源HD(757/HK)が2.6%、北京能源国際HD(686/HK)が1.8%、中国高速伝動設備集団(658/HK)が2.6%、新疆金風科技(2208/HK)が2.0%、龍源電力集団(916/HK)が1.6%ずつ上昇した。カーボンニュートラルの目標を掲げる中国では、エコ発電に対する期待も根強い。国家能源局総合司は20日、「県・市・区建物屋上分散型太陽電源開発の試行案に関する通知」を公布し、公共施設などを中心に、屋上太陽光エネルギーの利用を加速する方針を打ち出した。
中国不動産セクターもしっかり。中国恒大集団(3333/HK)が4.2%高、合景泰富地産HD(KWGプロパティーホールディング:1813/HK)が3.0%高、中国金茂HD(817/HK)が2.7%高、雅居楽集団HD(3383/HK)が2.0%高で取引を終えた。中国恒大集団に関しては負債圧縮が好感されている。同社は24日、今月28日に期限を迎える米ドル建て社債について、元利17億4966万米ドル(約1940億円)の償還の準備が整ったと発表した。
半面、半導体や通信設備・工事の銘柄群はさえない。上海復旦微電子集団(1385/HK)が6.3%安、華虹半導体(1347/HK)が2.5%安、晶門半導体(ソロモン・システック:2878/HK)が1.8%安、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が1.3%安、中国通信服務(552/HK)が1.4%安、京信通信系統HD(2342/HK)が1.0%安で引けた。
一方、本土市場は4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.01%高の3566.65ポイントで取引を終了した。金融株が高い。発電株、消費関連株やインフラ関連株の一角なども買われた。半面、医薬品株は安い。ハイテク株、資源・素材株、防衛関連株、自動車株の一角も売られた。
亜州リサーチ(株)
<FA>
経済回復の期待感が相場を支える流れ。中国財政部は23日、今年1〜5月の国有企業利益総額が前年同期比で2.7倍に膨らんだと報告した。また、香港貿易発展局は同日、2021年の輸出増加率の予想値を5→15%に上方修正している。ただ、上値は限定的。米中関係の悪化懸念や、米金融政策の不透明感が重しだ。米国はこのところ、ウイグルの人権侵害問題や香港の自治などを巡り、対中圧力を強めている。米商務省は23日、国家安全保障上の懸念を理由に太陽電池素材などに関連する中国5社・団体をエンティティリスト(EL、禁輸措置対象リスト)に追加すると発表した。指数は安く推移する場面もみられている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、太陽光発電用ガラス基板メーカーの信義光能HD(シンイ・ソーラー・ホールディングス:968/HK)が3.4%高、医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス・インフォメーション・テクノロジー:241/HK)が2.6%高、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が2.3%高と上げが目立った。
セクター別では、太陽光や風力など再生可能エネルギー関連が高い。上記した信義光能のほか、新特能源(シンター・エナジー:1799/HK)が7.3%、福莱特玻璃集団(フラット・グラス・グループ:6865/HK)が4.8%、陽光能源HD(757/HK)が2.6%、北京能源国際HD(686/HK)が1.8%、中国高速伝動設備集団(658/HK)が2.6%、新疆金風科技(2208/HK)が2.0%、龍源電力集団(916/HK)が1.6%ずつ上昇した。カーボンニュートラルの目標を掲げる中国では、エコ発電に対する期待も根強い。国家能源局総合司は20日、「県・市・区建物屋上分散型太陽電源開発の試行案に関する通知」を公布し、公共施設などを中心に、屋上太陽光エネルギーの利用を加速する方針を打ち出した。
中国不動産セクターもしっかり。中国恒大集団(3333/HK)が4.2%高、合景泰富地産HD(KWGプロパティーホールディング:1813/HK)が3.0%高、中国金茂HD(817/HK)が2.7%高、雅居楽集団HD(3383/HK)が2.0%高で取引を終えた。中国恒大集団に関しては負債圧縮が好感されている。同社は24日、今月28日に期限を迎える米ドル建て社債について、元利17億4966万米ドル(約1940億円)の償還の準備が整ったと発表した。
半面、半導体や通信設備・工事の銘柄群はさえない。上海復旦微電子集団(1385/HK)が6.3%安、華虹半導体(1347/HK)が2.5%安、晶門半導体(ソロモン・システック:2878/HK)が1.8%安、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が1.3%安、中国通信服務(552/HK)が1.4%安、京信通信系統HD(2342/HK)が1.0%安で引けた。
一方、本土市場は4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.01%高の3566.65ポイントで取引を終了した。金融株が高い。発電株、消費関連株やインフラ関連株の一角なども買われた。半面、医薬品株は安い。ハイテク株、資源・素材株、防衛関連株、自動車株の一角も売られた。
亜州リサーチ(株)
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