概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は続落、中国景気の先行き不安が投資家心理の重し
[22/09/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
【ブラジル】ボベスパ指数 107664.35 -0.73%
29日のブラジル株式市場は反落。主要指標のボベスパ指数は前日比786.85ポイント安(-0.73%)の107664.35で取引を終了した。108448.54から106243.52まで下落した。
終始マイナス圏で推移し、終盤は下げ幅をやや縮小させた。世界経済のリセッション懸念が再燃していることが警戒され、リスク回避の売りが広がった。また、原油価格の下落も圧迫材料となった。一方、指数の下値は限定的。ブラジル中央銀行が2023年6月から利下げになる可能性を示唆したことが好感されたもようだ。
【ロシア】MICEX指数 1953.77 -0.51%
29日のロシア株式市場は3日ぶりに反落。主要指標のMOEX指数は前日比10.09ポイント安(-0.51%)の1953.77で取引を終了した。2005.80から1917.62まで下落した。
プラス圏で推移した後は売りに押され、引けまで狭いレンジでもみ合った。原油価格の下落が嫌気され、資源の一角に売りが優勢。また、欧米がロシアに対して制裁を追加するとの観測も引き続き圧迫材料となった。ほかに、弱い経済指標が景気の先行き不安を高めた。8月の小売売上高は予想以上に落ち込んだほか、同月の鉱工業生産もマイナス成長を継続した。
【インド】SENSEX指数 56409.96 -0.33%
29日のインドSENSEX指数は7日続落。前日比188.32ポイント安(-0.33%)の56409.96、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同40.50ポイント安(-0.24%)の16818.10で取引を終えた。
買いが先行した後は下げ幅をじりじりと拡大させた。利上げ観測が嫌気され、売りが広がった。きょう30日に開催される金融政策決定会合では、4会合連続で利上げが実施されると予測されている。利上げ幅は0.50%になるとみられている。また、世界的なリセッション(景気後退)懸念の再燃もリスク回避の売りを加速させた。
【中国本土】上海総合指数 3041.21 -0.13%
29日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比3.86ポイント安(-0.13%)の3041.21ポイントと続落した。
中国景気の先行き不安が投資家心理の重しとなる流れ。国際機関や投資銀行は、中国GDP成長見通しの下方修正が相次いでいる。中国不動産業を巡る不透明感も再燃した「。上海を拠点とする不動産デベロッパー、旭輝HD(CIFIホールディングス:884/HK)にも債務不履行(デフォルト)観測が浮上している。不動産デベロッパーを巡っては、資金不足などにより建設工事が中断した未完成住宅「爛尾楼(ランウェイロウ)」や巨額債務の問題が不透明要因としてくすぶる状況だ。また、中国ではあす30日、9月の製造業PMIが公表されるほか、国慶節の祝日に伴う休場を10月3-7日に控えている。これらが買い手控え要因として意識された。ただ、指数はプラス圏で推移する場面もみられている。人民元安進行の一服や、当局の景気テコ入れスタンスが支えとなった。
<FA>
29日のブラジル株式市場は反落。主要指標のボベスパ指数は前日比786.85ポイント安(-0.73%)の107664.35で取引を終了した。108448.54から106243.52まで下落した。
終始マイナス圏で推移し、終盤は下げ幅をやや縮小させた。世界経済のリセッション懸念が再燃していることが警戒され、リスク回避の売りが広がった。また、原油価格の下落も圧迫材料となった。一方、指数の下値は限定的。ブラジル中央銀行が2023年6月から利下げになる可能性を示唆したことが好感されたもようだ。
【ロシア】MICEX指数 1953.77 -0.51%
29日のロシア株式市場は3日ぶりに反落。主要指標のMOEX指数は前日比10.09ポイント安(-0.51%)の1953.77で取引を終了した。2005.80から1917.62まで下落した。
プラス圏で推移した後は売りに押され、引けまで狭いレンジでもみ合った。原油価格の下落が嫌気され、資源の一角に売りが優勢。また、欧米がロシアに対して制裁を追加するとの観測も引き続き圧迫材料となった。ほかに、弱い経済指標が景気の先行き不安を高めた。8月の小売売上高は予想以上に落ち込んだほか、同月の鉱工業生産もマイナス成長を継続した。
【インド】SENSEX指数 56409.96 -0.33%
29日のインドSENSEX指数は7日続落。前日比188.32ポイント安(-0.33%)の56409.96、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同40.50ポイント安(-0.24%)の16818.10で取引を終えた。
買いが先行した後は下げ幅をじりじりと拡大させた。利上げ観測が嫌気され、売りが広がった。きょう30日に開催される金融政策決定会合では、4会合連続で利上げが実施されると予測されている。利上げ幅は0.50%になるとみられている。また、世界的なリセッション(景気後退)懸念の再燃もリスク回避の売りを加速させた。
【中国本土】上海総合指数 3041.21 -0.13%
29日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比3.86ポイント安(-0.13%)の3041.21ポイントと続落した。
中国景気の先行き不安が投資家心理の重しとなる流れ。国際機関や投資銀行は、中国GDP成長見通しの下方修正が相次いでいる。中国不動産業を巡る不透明感も再燃した「。上海を拠点とする不動産デベロッパー、旭輝HD(CIFIホールディングス:884/HK)にも債務不履行(デフォルト)観測が浮上している。不動産デベロッパーを巡っては、資金不足などにより建設工事が中断した未完成住宅「爛尾楼(ランウェイロウ)」や巨額債務の問題が不透明要因としてくすぶる状況だ。また、中国ではあす30日、9月の製造業PMIが公表されるほか、国慶節の祝日に伴う休場を10月3-7日に控えている。これらが買い手控え要因として意識された。ただ、指数はプラス圏で推移する場面もみられている。人民元安進行の一服や、当局の景気テコ入れスタンスが支えとなった。
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