マイクロソフト、マイニング不要の新たなイーサリアム商品を発表【フィスコ・ビットコインニュース】
[18/08/09]
提供元:株式会社フィスコ
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ビットコインニュース
ソフトウェア業界大手マイクロソフトが、業種を超えて柔軟に利用できるよう企業向けにカスタマイズされたイーサリアム(Ethereum、通貨単位ETH)のブロックチェーンをブロックチェーン・アズ・ア・サービス(BaaS)の新商品として発表した。
同商品「イーサリアム・プルーフ・オブ・オーソリティ・オン・アジュール(Ethereum Proof-of-Authority on Azure)」は7日に発表された。このイーサリアムのブロックチェーンでは、プルーフ・オブ・ワーク(PoW)というコンセンサス・アルゴリズムは採用していないため、企業はマイニング(仮想通貨の新規発行や取引承認に必要となる計算作業)を必要とせずにブロックチェーン上にアプリケーションを構築できる。
PoWは不特定多数が参加するオープンなネットワークで仮想通貨のセキュリティを促進するという目的ではうまく機能するが、プライベートなネットワーク環境を前提とする場合、マイニングによってマイナーが新規発行された仮想通貨を得たとしてもその仮想通貨の価値は限定的となるため、マイニングを行うインセンティブが乏しい。
マイクロソフト社の新商品では、企業用のブロックチェーン・ネットワーク上では参加者はお互いにすでに信頼関係を構築しているため、管理(ガバナンス)とネットワークの運用とを分けて考えることでPoWを採用しないという決断をしたと同社のエンジニアであるコーディー・ボーン氏は説明している。
このため同製品には、ネットワークの管理権や投票権を他のネットワーク参加者に委譲するために利用する「ガバナンスDApp(Governance DApp)」と呼ばれる分散アプリケーションが搭載されている。これによって、すべてのネットワーク参加者が継続的にネットワークでの取引の正当性を確認するための合意形成に参加できる。
マイクロソフト・アジュール(マイクロソフトのクラウドプラットフォーム)では、オリジナルのPoW基盤のイーサリアム商品に加えて、この新たなコンセンサスモデルを採用した商品が利用できることになる。
<SI>
同商品「イーサリアム・プルーフ・オブ・オーソリティ・オン・アジュール(Ethereum Proof-of-Authority on Azure)」は7日に発表された。このイーサリアムのブロックチェーンでは、プルーフ・オブ・ワーク(PoW)というコンセンサス・アルゴリズムは採用していないため、企業はマイニング(仮想通貨の新規発行や取引承認に必要となる計算作業)を必要とせずにブロックチェーン上にアプリケーションを構築できる。
PoWは不特定多数が参加するオープンなネットワークで仮想通貨のセキュリティを促進するという目的ではうまく機能するが、プライベートなネットワーク環境を前提とする場合、マイニングによってマイナーが新規発行された仮想通貨を得たとしてもその仮想通貨の価値は限定的となるため、マイニングを行うインセンティブが乏しい。
マイクロソフト社の新商品では、企業用のブロックチェーン・ネットワーク上では参加者はお互いにすでに信頼関係を構築しているため、管理(ガバナンス)とネットワークの運用とを分けて考えることでPoWを採用しないという決断をしたと同社のエンジニアであるコーディー・ボーン氏は説明している。
このため同製品には、ネットワークの管理権や投票権を他のネットワーク参加者に委譲するために利用する「ガバナンスDApp(Governance DApp)」と呼ばれる分散アプリケーションが搭載されている。これによって、すべてのネットワーク参加者が継続的にネットワークでの取引の正当性を確認するための合意形成に参加できる。
マイクロソフト・アジュール(マイクロソフトのクラウドプラットフォーム)では、オリジナルのPoW基盤のイーサリアム商品に加えて、この新たなコンセンサスモデルを採用した商品が利用できることになる。
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