大石哲之:ビットコイン・コアの最新バージョンがリリース完了【フィスコ・ビットコインニュース】
[18/09/20]
提供元:株式会社フィスコ
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ビットコインニュース
以下は、フィスコ客員アナリストの大石哲之(「ビットコイン研究所)」代表、ツイッター@bigstonebtc)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2018年9月20日に執筆
ビットコインを利用するためのオープンソース・ソフトウェアであるビットコイン・コア(Bitcoin Core)の最新バージョン0.16.3がリリースされた。これは、0.14から0.16.2のバージョンで発見された脆弱性に対応するための緊急リリースとなった。
ビットコイン・コアのノード(ビットコインのネットワークに接続した端末のことを指す)を常時走らせている場合、早急にアップデートをすることが推奨されている。
今回最新バージョン0.16.3によって対応が行われた脆弱性とは、特殊な攻撃によってビットコイン・コアを動かしているノードをクラッシュさせることができるというものである。クラッシュを起こすためには、同じコイン(インプット)を複数使うような不正なブロックを作り、これをマイニング(新規発行や取引承認に必要となる計算作業、採掘とも呼ばれる)して配布する。0.16.3以前の0.14から0.16.2までは、上の不正なブロックを受け取ったノードがこのブロックを検証しようとするとクラッシュを起こす。
当然ながら、このブロックは不正なブロックなので無効とみなされる。マイナー(採掘者)はこのブロックをマイニングするのに要した電気代やブロック報酬を失うので、合理的なマイナーにはこの攻撃を行うインセンティブはない。
なお、この脆弱性による市場への影響はほぼ無いと考えられる。
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執筆者名:大石哲之
ブログ名:ビットコイン研究所
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※2018年9月20日に執筆
ビットコインを利用するためのオープンソース・ソフトウェアであるビットコイン・コア(Bitcoin Core)の最新バージョン0.16.3がリリースされた。これは、0.14から0.16.2のバージョンで発見された脆弱性に対応するための緊急リリースとなった。
ビットコイン・コアのノード(ビットコインのネットワークに接続した端末のことを指す)を常時走らせている場合、早急にアップデートをすることが推奨されている。
今回最新バージョン0.16.3によって対応が行われた脆弱性とは、特殊な攻撃によってビットコイン・コアを動かしているノードをクラッシュさせることができるというものである。クラッシュを起こすためには、同じコイン(インプット)を複数使うような不正なブロックを作り、これをマイニング(新規発行や取引承認に必要となる計算作業、採掘とも呼ばれる)して配布する。0.16.3以前の0.14から0.16.2までは、上の不正なブロックを受け取ったノードがこのブロックを検証しようとするとクラッシュを起こす。
当然ながら、このブロックは不正なブロックなので無効とみなされる。マイナー(採掘者)はこのブロックをマイニングするのに要した電気代やブロック報酬を失うので、合理的なマイナーにはこの攻撃を行うインセンティブはない。
なお、この脆弱性による市場への影響はほぼ無いと考えられる。
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執筆者名:大石哲之
ブログ名:ビットコイン研究所
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