大石哲之:11月19日〜25日の仮想通貨市場【フィスコ・ビットコインニュース】
[18/11/26]
提供元:株式会社フィスコ
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ビットコインニュース
以下は、フィスコ客員アナリストの大石哲之(「ビットコイン研究所)」代表、ツイッター@bigstonebtc)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2018年11月25日に執筆
11月19日週のビットコイン(BTC)は暴落。19日早朝には63万円台で取引されていたが、19日午後に60万円台を割り込んでからは売りが加速し、週末にかけて弱含む展開が続くなか、25日夜には節目の40万円を割り込んだ。26日早朝にかけて自律反発狙いの買いから42万円から46万円半ばまで値を上げたものの、上昇一服といった印象。4000ドル(約45万円)あたりでは上値の重さも意識されよう。
ビットコインの下落の要因は、3つがあると言われている。
1. Bakkt先物取引開始の延期
2. 仮想通貨テザー(USDT)の市場操作疑惑
3. ビットコインキャッシュのマイナーの売り出し
ニューヨーク証券取引所の親会社で仮想通貨取引所Bakktを運営するインターコンティネンタル取引所が、ビットコインの現引・現渡ができる本格的な先物市場を12月に開始するとして法人投資家の需要が期待されたものの、取引開始を12月から1月に延期した。Bakktのビットコイン先物は大きな期待が寄せられていたこともあり、失望売りを誘ったとの観測がある。
テザーの疑惑は、ビットコインが 7000ドルを下回ると継続的にテザー(USDT)が発行されて買い支えがおこっていたという疑惑である。つまり市場が操作されていたのでは無いかという疑惑であり、ここ半年のビットコインのサポートラインであった7000ドルの正当性に疑問がつけられた格好である。
最後は、ビットコインキャッシュのマイナー(採掘者、仮想通貨の新規発行や取引承認に必要となる計算作業を行う者)の売り出しである。現在ふたつに分裂したビットコインキャッシュでは、BCH-ABC、BCH-SVの両陣営が正当性を主張してハッシュパワー(マイニングの作業量を示す言葉)による競り合いを演じており、コインの市場価格よりも遥かに多くのマイニング費用が投入されている。その結果、マイナーが大幅な赤字の状態が続いている。それをファイナンスするためマイナーが保有する大量のビットコインを売りに出しているという観測である。
真偽の程は不明であるが、ビットコインキャッシュのハードフォーク前日の14日からビットコインの大幅下落がはじまっていることから、関連性を指摘する声もある。ビットコインキャッシュの状況が明確になるまでしばらくのあいだ、仮想通貨全体の価格が不安定かつボラティリティの高いものになるだろう。
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執筆者名:大石哲之
ブログ名:ビットコイン研究所
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※2018年11月25日に執筆
11月19日週のビットコイン(BTC)は暴落。19日早朝には63万円台で取引されていたが、19日午後に60万円台を割り込んでからは売りが加速し、週末にかけて弱含む展開が続くなか、25日夜には節目の40万円を割り込んだ。26日早朝にかけて自律反発狙いの買いから42万円から46万円半ばまで値を上げたものの、上昇一服といった印象。4000ドル(約45万円)あたりでは上値の重さも意識されよう。
ビットコインの下落の要因は、3つがあると言われている。
1. Bakkt先物取引開始の延期
2. 仮想通貨テザー(USDT)の市場操作疑惑
3. ビットコインキャッシュのマイナーの売り出し
ニューヨーク証券取引所の親会社で仮想通貨取引所Bakktを運営するインターコンティネンタル取引所が、ビットコインの現引・現渡ができる本格的な先物市場を12月に開始するとして法人投資家の需要が期待されたものの、取引開始を12月から1月に延期した。Bakktのビットコイン先物は大きな期待が寄せられていたこともあり、失望売りを誘ったとの観測がある。
テザーの疑惑は、ビットコインが 7000ドルを下回ると継続的にテザー(USDT)が発行されて買い支えがおこっていたという疑惑である。つまり市場が操作されていたのでは無いかという疑惑であり、ここ半年のビットコインのサポートラインであった7000ドルの正当性に疑問がつけられた格好である。
最後は、ビットコインキャッシュのマイナー(採掘者、仮想通貨の新規発行や取引承認に必要となる計算作業を行う者)の売り出しである。現在ふたつに分裂したビットコインキャッシュでは、BCH-ABC、BCH-SVの両陣営が正当性を主張してハッシュパワー(マイニングの作業量を示す言葉)による競り合いを演じており、コインの市場価格よりも遥かに多くのマイニング費用が投入されている。その結果、マイナーが大幅な赤字の状態が続いている。それをファイナンスするためマイナーが保有する大量のビットコインを売りに出しているという観測である。
真偽の程は不明であるが、ビットコインキャッシュのハードフォーク前日の14日からビットコインの大幅下落がはじまっていることから、関連性を指摘する声もある。ビットコインキャッシュの状況が明確になるまでしばらくのあいだ、仮想通貨全体の価格が不安定かつボラティリティの高いものになるだろう。
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執筆者名:大石哲之
ブログ名:ビットコイン研究所
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