べーすけ:Bitcoin Cash:SATOSHI’S VISION レポート1【FISCOソーシャルレポーター】
[18/03/28]
提供元:株式会社フィスコ
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アルトコインニュース
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家べーすけ氏(Twitter「@mag1cmax」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2018年3月27日2時に執筆
2018年3月23日から25日にかけてSATOSHI’S VISION Conference 2018(以下:SVC)が東京にて行われた。SVCでは世界中のBitcoin Cashに関わる人達が一堂に会し、開発、マーケティング、製品発表など多岐にわたり議論された。今回は彼らのVISION(目指す未来)について、初日(23日)の主だった発表を一部紹介したい。
■RYAN X. CHARLES氏:Yours.org経営者
RYAN氏はYours.orgというビットコインキャッシュ(BCH)と結びついた新しい形のSNSの経営者だ。Yours.orgでは、記事執筆者と報酬・支払いのあり方について、ビットコインキャッシュを利用することで新たな形を提案しようとしている。Web広告を廃止して、代わりにビットコインキャッシュを利用して記事執筆者と読者が直接つながり、ピア・ツー・ピアの形で報酬をやりとりできるようにするというものだ。
第三者を介さず、執筆者はよりよいコンテンツを作成することでよりよい報酬を得られるというモチベーションが生まれる。下記に、RYAN氏によるプロジェクトの要旨をまとめる。
1、 記事執筆者にとって、収入をWeb広告収入に頼る場合、業者に手数料を中抜きされたり、一方的な広告差し止めがあるなど不安定なものだ
2、広告掲載を利用して収入を得る低品質な内容の見出し記事の量産は誰も得しない
3、Yours.comは広告を廃止し、執筆者と読者が直接報酬を受け渡しする為に送金手数料がほぼ無料(1送金辺り1円未満)のBCHを利用する
4、記事執筆者が広告収入に頼らずに読み手から直接報酬を得られるようになる結果、1と2の問題が解決し、Webに高品質な情報が提供されるようになる
5、さらに雑誌や新聞のような定期購読による従来型の支払いビジネスモデルと異なり、購入したい記事ごとに料金を支払う新しいビジネスを模索する
こうした仕組みは、ビットコインやイーサリムのプラットフォームを利用するものなど、他の仮想通貨においても類似のプロジェクトが複数存在するが、RYAN氏は送金手数料が非常に安く、スケーリングの能力の高いビットコインキャッシュを選択することが重要だとまとめている。
■Emin Gün Sirer氏:コーネル大学教授
ブロックサイズを10万倍にスケールさせる方法とは
■Joannes Vermorel氏:Lokad.com創業者
ブロックサイズをTB(terabyte)にする方法とは
現在仮想通貨界でスケーリング(容量不足)問題が話題となっているなか、両者は技術的解決の説明とともに、ブロックサイズをいかに拡大させるかというビジョンについて熱く語った。例えば、100億人が1日50回の決済(5000億取引/日)を行うためのネットワーク設計やコストの試算といったものだ。
現状の仮想通貨の大半は1-2億取引/日が設計上の限界であるが、実際には150万取引/日程度で「目詰まり(送金遅滞や不能)」を起こしてしまう。これは、ネットワークの技術的な問題やブロックサイズの容量不足によるものだ。
しかし、すでにビットコインキャッシュの開発チームの1つであるnChain社(英国)は380GB(約2200億取引/日:1取引250byteの場合)のブロックサイズの実験に成功しており、現在1TB(約5750億取引/日)の実験に向けて取り組み中であるという。蛇足であるがVISAカードの最大処理能力は40億取引/日なので、如何にビットコインキャッシュの開発が挑戦的であるかが伺える。
実際に技術的に実現可能かは別として、彼らの主張は「世界中の人がビットコインキャッシュを生活の基盤として利用するか」ということが前提とされ、このような取り組みとなっている。
他にもマーケティング、Blockchainの技術、スマートコントラクト等の発表があったが、今回は割愛させていただいた。以上が1日目の主だったSVCの発表である。次回は2日目のBitcoin Jesus(Bitcoinの神様)と呼ばれる人物を中心とした発表を紹介したいと思う。
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執筆者名:べーすけ
twitter名:@mag1cmax
<WA>
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※2018年3月27日2時に執筆
2018年3月23日から25日にかけてSATOSHI’S VISION Conference 2018(以下:SVC)が東京にて行われた。SVCでは世界中のBitcoin Cashに関わる人達が一堂に会し、開発、マーケティング、製品発表など多岐にわたり議論された。今回は彼らのVISION(目指す未来)について、初日(23日)の主だった発表を一部紹介したい。
■RYAN X. CHARLES氏:Yours.org経営者
RYAN氏はYours.orgというビットコインキャッシュ(BCH)と結びついた新しい形のSNSの経営者だ。Yours.orgでは、記事執筆者と報酬・支払いのあり方について、ビットコインキャッシュを利用することで新たな形を提案しようとしている。Web広告を廃止して、代わりにビットコインキャッシュを利用して記事執筆者と読者が直接つながり、ピア・ツー・ピアの形で報酬をやりとりできるようにするというものだ。
第三者を介さず、執筆者はよりよいコンテンツを作成することでよりよい報酬を得られるというモチベーションが生まれる。下記に、RYAN氏によるプロジェクトの要旨をまとめる。
1、 記事執筆者にとって、収入をWeb広告収入に頼る場合、業者に手数料を中抜きされたり、一方的な広告差し止めがあるなど不安定なものだ
2、広告掲載を利用して収入を得る低品質な内容の見出し記事の量産は誰も得しない
3、Yours.comは広告を廃止し、執筆者と読者が直接報酬を受け渡しする為に送金手数料がほぼ無料(1送金辺り1円未満)のBCHを利用する
4、記事執筆者が広告収入に頼らずに読み手から直接報酬を得られるようになる結果、1と2の問題が解決し、Webに高品質な情報が提供されるようになる
5、さらに雑誌や新聞のような定期購読による従来型の支払いビジネスモデルと異なり、購入したい記事ごとに料金を支払う新しいビジネスを模索する
こうした仕組みは、ビットコインやイーサリムのプラットフォームを利用するものなど、他の仮想通貨においても類似のプロジェクトが複数存在するが、RYAN氏は送金手数料が非常に安く、スケーリングの能力の高いビットコインキャッシュを選択することが重要だとまとめている。
■Emin Gün Sirer氏:コーネル大学教授
ブロックサイズを10万倍にスケールさせる方法とは
■Joannes Vermorel氏:Lokad.com創業者
ブロックサイズをTB(terabyte)にする方法とは
現在仮想通貨界でスケーリング(容量不足)問題が話題となっているなか、両者は技術的解決の説明とともに、ブロックサイズをいかに拡大させるかというビジョンについて熱く語った。例えば、100億人が1日50回の決済(5000億取引/日)を行うためのネットワーク設計やコストの試算といったものだ。
現状の仮想通貨の大半は1-2億取引/日が設計上の限界であるが、実際には150万取引/日程度で「目詰まり(送金遅滞や不能)」を起こしてしまう。これは、ネットワークの技術的な問題やブロックサイズの容量不足によるものだ。
しかし、すでにビットコインキャッシュの開発チームの1つであるnChain社(英国)は380GB(約2200億取引/日:1取引250byteの場合)のブロックサイズの実験に成功しており、現在1TB(約5750億取引/日)の実験に向けて取り組み中であるという。蛇足であるがVISAカードの最大処理能力は40億取引/日なので、如何にビットコインキャッシュの開発が挑戦的であるかが伺える。
実際に技術的に実現可能かは別として、彼らの主張は「世界中の人がビットコインキャッシュを生活の基盤として利用するか」ということが前提とされ、このような取り組みとなっている。
他にもマーケティング、Blockchainの技術、スマートコントラクト等の発表があったが、今回は割愛させていただいた。以上が1日目の主だったSVCの発表である。次回は2日目のBitcoin Jesus(Bitcoinの神様)と呼ばれる人物を中心とした発表を紹介したいと思う。
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執筆者名:べーすけ
twitter名:@mag1cmax
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